【看護国試】第100回 介護老人福祉施設の説明で適切なのはどれか。

みなさん、こんにちは。先日、ある病院を訪問しましたら、「インフルエンザが流行っています」とのことでした。もう、インフルエンザがやってきたんですね。うがいと手洗いをよろしくね。

では、昨日の問題の答から

問題 介護老人福祉施設の説明で適切なのはどれか。
1 入所は市町村の措置による。
2 入所者数200につき3人の看護職員がいる。
3 入所者数100につき1人の常勤の医師がいる。
4 常時介護を必要とする人を対象とする。

第100回看護師国家試験 午後問題64 改訂

解答 4
解説
介護老人福祉施設は、常時介護を必要とする高齢者を対象とした介護保険施設の一つである。
1(×)入所は本人の選択によるもので、行政側からの一方的な「措置」ではない
2(×)入所者数100人につき3人の看護職員の配置が必要である。
3(×)医師は、常勤でなくてもよい。非常勤でかまわないが、100人につき1名の配置が必要である。常勤(じょうきん)と非常勤(ひ じょうきん)というのはわかりますか? みなさんの病棟にパートの看護師さんがいるでしょう?その人が非常勤の人です。医師はパートタイムでもいいのですが、100名に対し、1名は勤務して、患者さんの健康状態を確認する必要があります。
4(〇)介護保険で要介護3以上の人が入所要件になった。在宅で一人で生活が出来ない状態。


では、今日は「介護老人保健施設について説明します。
声に出して読むと「介護保険施設」も「介護保健施設」も同じです。ここらへんが分かりにくさ最大で嫌になってしまうところですが、「介護保健施設」が正しいです。
漢字を頑張りましょう。略称で「老健」(ろうけん)と呼ばれている所です。

*病院を退院して安定期にある人が、在宅復帰を目指してリハビリを受ける施設。リハビリテーションの専門家がいるので成果が期待できる
*要介護度1以上、症状が安定している、入院治療が必要ないこと。
*サービス内容
・医師や看護師による医療的ケア
・介護サービス(食事、入浴、排泄などの介助、機能訓練、安否確認など)
・食事サービス
・生活支援サービス(居室の掃除・洗濯・買い物など)など。
*人員基準は入所定員100人当たり
・医師(常勤)1人
・看護職員9人
・介護職員25人
理学療法士作業療法士または言語聴覚士1人
・介護支援専門員1人
・その他 支援相談員等
というリハビリテーション訓練が受けられるところです。

ここで、問題です。

問題 介護老人保健施設について正しいのはどれか。2つ選べ。
1 介護、機能訓練および医療を行う。
2 常勤医の配置が義務付けられている。
3 入所者100人当たりの看護師数は3人である。
4 希望すれば訪問看護サービスを受けることができる。
5 介護保険で要支援と認定された者も対象に含まれる。

第99回看護師国家試験 午前問題87

正解とその理由を考えてみてください。 答は明日です。