【看護国試】第99回 介護老人保健施設について正しいのはどれか。2つ選べ。

みなさん、こんにちは。
さて、秋の空は青く、空が高く感じます。空気も澄んで、いい季節を迎えています。勉強に疲れた時、空をみて、深呼吸をして、少し休んでください。 きっとまた、勉強がしたくなるはず。 そうでない人は連絡ください。

では、昨日の問題の答から

問題 介護老人保健施設について正しいのはどれか。2つ選べ。
1 介護、機能訓練および医療を行う。
2 常勤医の配置が義務付けられている。
3 入所者100人当たりの看護師数は3人である。
4 希望すれば訪問看護サービスを受けることができる。
5 介護保険で要支援と認定された者も対象に含まれる。

第99回看護師国家試験 午前問題87

解答 1、2
解説
1(〇)介護、機能訓練および医療を行う。
病状安定期にあって、入院治療をする必要はないが、リハビリテーションや看護・介護・医療を必要とする要介護者が利用する施設。
2(〇)常勤医の配置が義務付けられている。
医師は常勤で1名の配置が義務付けられている。
3(×)入所者100人当たりの看護師数は3人である。
看護師数は9名である。3人の配置は介護老人福祉施設特別養護老人ホーム)である。
4(×) 希望すれば訪問看護サービスを受けることができる。
施設系として介護保険制度を使っているため、在宅の介護保険サービスは利用でいない。訪問看護サービスは利用できない。看護師の配置が多いため、必要な看護は提供されやすい施設である。
5(×) 介護保険で要支援と認定された者も対象に含まれる。
介護保険で「要介護1~5」と認定されたものが入所の対象者となる。
理由もいえましたか?「理由をいう」というのはとても重要です。答があっていたら。50%くらい、理由がいえたら100%大丈夫と思います。

今日は介護療養型医療施設(療養病床)についてです。これは病院をイメージしていただけるとわかりやすいです。
慢性疾患を有し、長期の療養が必要な方のために、介護職員が手厚く配置された医療機関(施設)です。
病状が安定しているけれど、人工呼吸器をつけている…という人が、ずっと急性期の病院に入院していたら、新しい患者さんを受け入れられなくなってしまいます。それで、そのような患者さんが日常を過ごしていく場所になります。

*医療措置が必要で、要介護度1以上の人。医療措置とは、痰の吸引、胃瘻、床ずれ、経管栄養、尿管カテーテル、酸素吸入、透析、ストマ、気管切開等

*サービス
・医師による診療、療養上の医療的ケア
・機能訓練
・介護サービス(食事や排泄などの介助)
・食事サービスなど。
*人員基準(入所定員100人当たり)
・医師3人
・看護職員17人(常勤換算で、療養病床に係る病棟における入院 患者の数が6又はその端数を増すごとに1以上)
・介護職員17人
・介護支援専門員1人
・その他 薬剤師、栄養士等
*設備基準
・病室の病床数は、4床以下。

それでは、練習問題をやってみましょう。

問題 指定介護療養型医療施設(療養病床)で正しいのはどれか。
1 長期療養が必要と認められる要支援者を対象とする。
2 看護職員数の基準は常勤換算方法で入院患者6人に1人以上である。
3 介護支援専門員は入院患者100人に3人以上を配置する。
4 病室の病床数は6床以下とする。

第95回看護師国家試験 午前問題114

本日はここまで。明日は秋葉原で必修問題の模擬試験があります。がんばって。