【看護国試】地域包括支援センターに関する記述のうち、正しいものはどれか

みなさん、こんにちは。
さて、みなさんは「かけっこ」ということばは知っていますか? かけっこ↓

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走って、早くゴールした人が勝ちです。
EPA看護師さんの3歳の息子は運動会でかけっこに出場。「ママはどこかな?」と応援席の方を見てゆっくり走っていたらしいです。4人で走って4位。3歳の子どもはかけっこでも勝ち負けを気にすることなく、初めての運動会を十分に見て楽しんでいたんですね。
みなさんは看護師国家試験という「かけっこ」をどのようにやりますか?
このかけっこは1位とか2位ではなく、40/170 点くらいがゴールと思います。
今日もがんばりましょう。

では昨日の問題の答から

問題 地域包括支援センターに関する記述のうち、正しいものはどれか  
1.各市町村に一か所ずつ置かれることとされている。
2.介護予防サービスを提供しなければならない。
3.居宅介護支援、介護予防支援の指定事業者となることとされている。
4.保健・医療・福祉の総合的な情報提供および地域における関係機関のネットワークの拠点となる。
5.保健師介護福祉士、主任介護支援専門員を専門職として置くことになっている。

第23回介護福祉士国家試験 問題15

解答 4
解説
1.(×)地域包括支援センターは各市町村の判断により、基本人口2~3万人に一か所設置される。
2.(×)地域包括支援センターは介護予防マネジメント事業を行うが、介護予防サービスを提供するのは、サービス提供事業所である。
3.(×)介護予防支援の指定事業所(介護予防のケアプランを作成する事業所)にはなれるが、居宅介護支援の指定事業所となるという規定はない。
4.(○)選択肢の通りである。
5.(×)介護福祉士社会福祉士 である。3職種として「保健師等」「社会福祉士」「主任ケアマネジャー」の配置が必要である。


今日は「廃用症候群」を勉強しましょう。老年の病棟ではとてもよく聞く言葉だと思います。
しかし、病院だけで起きるものではありません。在宅でも発生します。
最近では、「生活不活発病」という名前も使われています。

<原因>
体力が衰えると体を動かすのが億劫になります。横になっている時間が長くなります。筋力や持久力はさらに低下します。
また、膝や腰の痛みや、バランス感覚が悪くなり、転倒の危険が出てきます。すると、体を動かすことが怖くなり、動くことを控えるようになります。
入院などで不可逆的に長期に体を動かせない状態もあります。

必要以上の安静や活動の低下が、心身機能低下の悪循環になっていきます。今まで悪くなかったところまで悪くなる、体力がさらに落ちるといった症状が出てきます。この状態が廃用症候群です。

<廃用症候群の主な症状>
・運動障害:筋萎縮、筋力低下、関節拘縮、骨粗しょう症、肩関節周囲炎など
・循環・呼吸障害:起立性低血圧、深部静脈血栓症肺塞栓症、浮腫、褥瘡など
・自律神経障害:便秘、尿失禁、便失禁、低体温症など
精神障害:うつ、食欲不振、睡眠障害認知症など
・その他:尿路感染、尿路結石、脱水など

<援助>
病棟でも、気をつけてケアしています。
関節可動域訓練をおこなったり、自分でできることをやっていただいたり、散歩にお連れしたり、立つ訓練をしたり、深呼吸を促したり…。手術後の早期離床にむけた取り組みが一番わかりやすいでしょう。
廃用症候群は長期臥床により、高齢者に関わらず誰しもが発症の可能性を持っています。
発症症状をいかに早く改善させるかではなく、長期臥床の早期離脱、つまり予防が大切です。
しかし、「頑張りすぎ」「頑張らせすぎ」はダメです。高齢者の場合には、基礎体力が低下していることで、訓練のしすぎ・刺激の与えすぎによって、体力の消耗や意欲の低下など、逆効果になってしまうことがあります。

きちんとアセスメントをして、しっかり個別の計画をたてて取り組みます。

問題 廃用症候群の予防で正しいのはどれか。
1. 温罨法
2. 安静臥床
3. 減塩食の提供
4. 関節可動域訓練

第101回看護師国家試験 午前問題20

 

本日はここまで。また明日。