【看護国試】在宅看護論の考え方や個別ケア、継続看護

みなさん、こんにちは。
今日はベトナム人看護師さんからのメッセージがあります。

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みなさん、こんにちは。最近、生活の中で楽しいことはありましたか?思いっきり笑った記憶はありますか?「そんなの覚えていないし」という人が多いでしょうか。「笑うどころか眉間に皺をよせながら参考書と睨めっこの毎日ですよ」という人も少なくないでしょうね。ゴールがちらちらと見えてきましたね、あともうちょっとです。ある候補者が「もう覚えられない。飽和状態です」と嘆いていますが「以前飲み込んだものをもう一度出してかみ直すように」と助言したら「牛か?」と大笑いしました。はい、牛式です。一気に覚えられないならゆっくり段階を踏んでいけばきっと覚えられるに違いないです。焦らず確実に進んでいきましょう。そして、小さなことでも面白い、おかしいと感じたら自分を制せず、感情のまま笑ってください。免疫力UP、ストレス解消、脳の活性化等などお金がかからない今のみなさんにとって万能薬です。ただ常にニヤニヤしちゃうと場合によって「頭がおかしい人。不真面目な人」思われちゃうかもしれませんよ。
1人でこっそり笑いたいなら面白い画像や面白いお笑いやコントを見るといいです。もちろん短時間で!!!
では、今日も一日元気よく頑張りましょう。

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なるほど、笑ってから勉強しましょう。
さて、今日から在宅看護論を始めます。皆さんの故郷では存在しなかった看護形態なのでわかりにくいのは当然です。覚えないといけないことはたくさんありますが、是非理解して下さい。
いつか皆さんがまた故郷に戻り、新しい医療システムを作っていく人になる時に、役に立ちます。

在宅看護論は、他の看護学よりも歴史が浅いです。国家試験問題もストックが少ないです。その中でも優良問題は繰り返し出題されます。在宅看護論の考え方や個別ケア、継続看護などは大きな変化がない問題です。
介護保険3年毎に改正されます。国家試験問題も改正によって左右される部分があります。
今年度は2015年改正の中身が出題される可能性があります。重要部分は注意しましょう。

高齢化が進む日本では、慢性疾患が増えています。障害が固定化して従来の入院治療では大きな改善が望めない人が増加しています。普段はかかりつけ医で健康管理をして、地域で公的なサービスや地域の助け合いやボランティアの支援を受けて過ごします。急性期の病気になった時にはかかりつけ医から大きな病院に紹介してもらって治療を受けます。そして急性期の治療が終わったら、療養型病床やリハビリテーションの施設、在宅等、状態に合った場所で療養します。
その中で在宅看護は、健康状態の維持・向上、セルフケア支援、異常の早期発見・対処、必要な資源への橋渡しなど、多くの役割を期待されています。
原則がいくつかあります。ご紹介します。
・画一的なケアではなく個別的ケアを行うことが大事です。
・在宅ケアの中心者は利用者(療養者)と家族です。看護師はそれを支援していきます。
・最終的な意思決定は利用者です。意思決定のための情報を提供したり、協力者に提案をすることも看護師の役割です。
・利用者個々のライフスタイルを尊重します。

在宅にお邪魔する私たちは「お客様」の立場です。利用者の生活の中に無理なく無駄なく溶け込みながら必要な看護を提供していきます。
では、簡単な問題から

問題 在宅看護の原則として正しいのはどれか。
1. 療養者の自己決定を尊重する。
2. 日常のケアは看護師が中心に行う。
3. 居室の環境整備は医療者の意向を優先する。
4. 介護保険の導入は介護支援専門員が決定する。

第101回看護師国家試験 午前問題45

本日はここまで。また、明日。