【看護国試】第101回 在宅看護の原則として正しいのはどれか。

みなさん、こんにちは。
今日はフィリピン人看護師さんからのメッセージがあります。

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みなさん、こんにちは。お元気ですか?秋の夜長をいかがお過ごしですか?空気もひんやりし、過ごしやすい季節になりましたね。食欲の秋という事もあり食べ過ぎに気をつけたいところです。一番手軽に食欲を迎える方法は「水を飲む」ことです。食事の代わりに水分を取ることで、脳に食事をしたと勘違い(かんちがい:mistake)させることができるのです。さらに食欲をごまかしたいときは炭酸水も良いそうです。それから睡眠時間を増やすことです。単純に寝ていれば食欲を感じることがありません。(寝過ぎないに気をつけてね、勉強もしなきゃ)笑。
もう一つ秋に気をつけることは乾燥肌や風邪です。今は空気が乾燥する季節ですね。乾燥によるドライスキンの予防に「加湿器」などは優れものです。
加湿器がないなら濡らしたタオルを部屋にかけたり、洗濯物を部屋干しにするなど簡単に対応もできるので、乾燥から身体を守り、風邪にも気を付けましょう。それでは引き続き勉強も頑張りましょう。

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では、昨日の問題の答から

問題 在宅看護の原則として正しいのはどれか。
1. 療養者の自己決定を尊重する。
2. 日常のケアは看護師が中心に行う。
3. 居室の環境整備は医療者の意向を優先する。
4. 介護保険の導入は介護支援専門員が決定する。

第101回看護師国家試験 午前問題45

昨日の解答解説
解答 1
解説
1.(○) 療養者の自己決定を尊重する。→ QOLの原則でもある。
2.(×) 日常のケアは看護師が中心に行う。→ 家族も資源。本人と家族の力を取り入れて調整を図る。
3. (×) 居室の環境整備は医療者の意向を優先する。→ 優先するのは療養者(利用者)の意向。
4. (×) 介護保険の導入は介護支援専門員が決定する。→ 介護保険の導入を介護支援専門員が提案することはあるが、最終的な決定は療養者(利用者とその家族)が行う。
正解しましたか?

今日は、「何故日本は在宅医療・在宅看護の流れになってきたのでしょうか?」を勉強します。
1)高齢化
日本の総人口のほぼ4人に1人が65歳以上です。また、平均寿命、高齢者数、高齢化のスピードという三点において、世界一の高齢社会になっています。慢性的な病気による長期的な医療を必要とする高齢者も増えています。しかし、医療機関の受け入れ患者数には限界があります。療養の場は住み慣れた地域で…という流れになってきました。
2)意識の変化
療養に関する考え方の変化があります。これまでは「病気は病院で治す」、「最期まで病院で面倒を見てもらう」という価値観がありました。しかし、「病気と付き合いながら、充実した生活を送る」というQOL(Quality of Life)の考え方が重視されるようになってきました。療養中でも、生活の質を確保し、住み慣れた地域で療養生活を送りたい!というニーズが表面化しています。

このような理由から、国も「地域包括ケアシステム」を構築するよう求めています。住み慣れた地域で、病院を中心とした在宅支援連携体制が構築され、病院からクリニック、訪問介護訪問看護などの公的サービス、地域にある社会資源、行政、消防、警察など、様々な社会資源が在宅療養を支えていくことになります。

というところで本日の問題です。

問題 看護活動の場が施設内から在宅に拡大してきている理由はどれか。
a.看護師数の増加
b.健康に対するニーズの多様化
c.医療機関における入院期間の短縮
d.生産年齢人口の減少
1. a,b    2. a,d  3. b,c  4. c,d

第88回看護師国家試験 午前問題34

答は明日です。がんばって。