【看護国試】小児への訪問看護について間違っているものを選べ。

みなさん、こんにちは。

先日、候補者と措置入院の勉強をしていた時のことです。

候補者:「措置入院の命令者は都道府県知事です」
  私:「OK。 では、東京都の都道府県知事はだれですか」
候補者:「マスゾエさんです」
  私:「違います。もう、変わりました」
候補者:「…。あ、わかりました。ナオキ イノセさんです」
  私:「もっと、遠くなりました」
候補者:「あ~ッ、わかりました。オンナ。オンナ。あの、その、ナニナニさんです」
  私:「それはどういう答えですか」
東京都の知事は小池百合子(こいけ ゆりこ)さんです。 ↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B1%A0%E7%99%BE%E5%90%88%E5%AD%90外部リンク

千葉県の知事の名前はなんですか?
神奈川県の知事の名前はなんですか?
自分の住んでいるところの知事の名前はぜひ覚えておきましょう。学習会でもやったよ。

では、先週の問題の答から

問題 小児への訪問看護について間違っているものを選べ。
1.必要時各種制度を利用する提案を行う。
2.在宅でも扱える人工呼吸器や各種モニターの開発が進み、重度の障害があっても家庭で過ごすことが可能になっている。
3.家族に医療機器の操作やケアの方法、緊急時の対応などを指導し、療養生活が送れるように支援する。
4.母親の育児能力が低くても、母親を主たる介護者として指導をしていく。

オリジナル問題

問題の解答解説
解答 4
解説
1.(×)多職種との連携が不可欠であるが、介護保険におけるケアマネージャーのような調整役が決められていない。そのため、訪問看護ステーションが重要な役割になっている。
2.(×)設問の通り
3.(×)24時間近くにいる家族に指導をするが、家族の負担や介護力の観察も行っていく。
4.(○)誰をキーマンにするかは慎重に考えることが必要である。母親=主たる介護者ではないこともある。育児能力が低い場合は、生活や療養環境が整わないこともある。関係者と相談し、療養している小児に一番よい療養環境や看護を提供していく。

今日は難病の在宅療養者の在宅看護についてです。
難病とは「原因不明で治療方法が確立していない病気」ということになります。基本的に改善は望めません。病気の進行の速さもまた一定ではなく個人差があります。

人工呼吸器の利用、コミュニケーション機器や環境整備機器の活用、胃瘻での栄養管理、点滴・
IVHなどの輸液管理が行われることも多いです。医療管理が多い、重度な人が多い、というのが私の現場での印象です。
在宅での医療は、「どこまでケアができるのか?」という疑問がよく挙げられます。
「手術と、大規模な機械を使うような精密検査以外は、在宅で医療を受けられる」 というくらい在宅で様々なケアが出来るようになりました。基本的な看護ケアなどはもちろん、医師の指示の下、点滴なども自宅で可能です。
病院のように点滴スタンドを使うこともありますが、カーテンレールや、鴨居(かもい)にハンガーで点滴パックをぶら下げて使うなど、家にあるものを使いながらケアしていきます。
鴨居はこちら↓

http://www.lixil.co.jp/reform/yougo/kouhou/shitsunai/34.htm外部リンク

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yahagikunihiko/20151202-00052055/外部リンク

人工呼吸器を車椅子の後ろに積んでお庭の手入れをされるALSの利用者さんもいらっしゃいました。
多系統萎縮症で、嚥下も出来ず、ほとんど寝たきりではありましたが、飼っている動物がベッドの上を歩いていました。
医療や看護、介護が連携しながら支援していけば、その人らしい工夫した生活が可能でした。

以下の疾患の人は、医療保険訪問看護を行いますので週4回以上の訪問も可能となります。

○末期の悪性腫瘍 ○多発性硬化症 ○重症筋無力症 ○スモン ○筋萎縮性側索硬化症脊髄小脳変性症ハンチントン舞踏病 ○進行性筋ジストロフィー症 ○パーキンソン病関連疾患(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症パーキンソン病(ホーエン・ヤールの重症度分類がステージ三以上であって生活機能障害度がⅡ度又はⅢ度のものに限る。)をいう。) ○多系統萎縮症(線条体黒質変性症、オリーブ橋小脳萎縮症及びシャイ・ドレーガー症候群をいう。) ○プリオン病 ○亜急性硬化性全脳炎後天性免疫不全症候群 ○頸髄損傷及び人工呼吸器を使用している状態
医療機器の管理、診療の補助行為はもちろんのこと、介護や療養の辛さを聞いて精神的な支援を行ったり、小さな目標を少しずつクリアしていくように関係者と連携を密にして、在宅での療養生活を支えていきます。
環境を整える、シーツのしわを作らない、食事が摂れているか気を配る、とても基本的なケアがはっきりわかるのも訪問看護の良さです。

それでは問題です。

問題 Aさん(45歳、女性)は、筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉のため自宅で療養中である。Aさんは球麻痺症状が出現したため、経口摂取に加え、胃瘻による経管経腸栄養管理が開始された。訪問看護師が行うAさんとAさんの家族への指導で適切なのはどれか。
1. 水分は経口による摂取を勧める。
2. 注入時間に生活パターンを合わせる。
3. 経口摂取中の体位は頸部前屈位とする。
4. 胃瘻からの半固形化栄養剤の使用は禁止する。

第103回看護師国家試験 午前問題75

本日はここまで。また、明日。