【看護国試】第106回 腹部造影CTにてすい頭部癌が疑われ、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)が行われ、膵液細胞診と膵管擦過細胞診とが行われた。また、内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD)が行われドレナージチューブが留置された。処置後18時間、チューブからの排液は良好で、腹痛はなく、Aさんはチューブが固定されている鼻翼の違和感を訴えている。②
みなさん、こんにちは。
今日はフィリピン人看護師さんからのメッセージがあります。
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みなさん、こんにちは。お元気ですか。いかがお過ごしですか?4月は新しいことが始まる時期ですね。日本では入学式や入社式を迎える方もいると思います。今年、国家試験に合格したEPA看護師のみなさんは新しい仕事や新人研修などにドキドキしながらも、期待に胸をふくらませていることと思います。EPA看護師候補者は国家試験に向かって、勉強の計画を立てて、勉強を始めてください。頑張りましょう。
さて、4月といえば桜のイメージがあるのではないでしょうか。一緒に春を待っていたかのように満開になり、新しい環境や季節に歓迎されているかのようにフレシュなスタートな気持ちになりますね。東京では一般的に、朝早くから出かけて桜がよく見えるポジション場所取りをするそうです。食べ物や飲み物持って、食べながらお花見を楽しむことですが、北海道では他の地域と違って、かならずジンギスカン(dish with mutton and vegetables)をします。北海道民はどちらかというとジンギスカンができるように広い場所を探すらしいです。お花が見えなくてもあまり気にしないそうです。(ええって)私は食べながら桜を見たいですね。去年は上野公園に看護師候補者と一緒に行きました、ライトがピンクできれいでした。とても良かったです。今年はどこか花見に行きますか。
(注:北海道は桜が咲くのが5月くらいになります。確かにお弁当よりもジンギスカンを食べる人が多いですが、桜が見えなくても気にしないわけではないですが、大勢で行くと見えないところに場所をとることになってしまいます。食べる前に桜を見ているのかもしれません)
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では、昨日の続きから
腹部造影CTにてすい頭部癌が疑われ、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)が行われ、膵液細胞診と膵管擦過細胞診とが行われた。また、内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD)が行われドレナージチューブが留置された。処置後18時間、チューブからの排液は良好で、腹痛はなく、Aさんはチューブが固定されている鼻翼の違和感を訴えている。バイタルサインは体温37.1℃、脈拍 76/分 血圧128/80 mmHgであった。血液検査データは総ビリルビン11.2mg/dl、 直接ビリルビン8.2mg/dl、アミラーゼ96 IU/L、白血球9.800μg/dl、CRP3.5mg/dl 1 禁食が続くことを伝える。 第106回 看護師国家試験午前問題92 |
http://www.nurse-happylife.com/13119/外部リンク
にあるようにこの患者さんは鼻からチューブを入れているわけです。
「チューブからの排液は良好で、腹痛はなく、Aさんはチューブが固定されている鼻翼の違和感を訴えている」そうです。
鼻翼というのは↓です。
http://www.kogiso-clinic.com/menu/nose.html外部リンク
選択肢を見ましょう。
1 禁食が続くことを伝える。(×)今の段階では禁食が続くはどうかは不明。 |
答は「3」です。「違和感(いわかん)」というのはふつうじゃない感じのことです。「あ~何か変な感じ」を違和感といいます。それで「鼻翼にドレナージチューブが接触していないか確認する」
みなさんは、違和感がありますか?身体に感じること以外でもいいます。たとえば、日本の「病院にモスクがない」というのも違和感があるのかもしれないし、日本の電車のなかが静かなことも日本人が時間に遅れないことも違和感があるんじゃないですか?そんなふうに何か普通じゃない感じを「違和感」といいます。
「では、何のためにバイタルサイン、血液検査のデータが問題に書いてあるんですか?」という人もいるでしょう。私もそう思います。しかし、国家試験ではしっかり読めて、その情報が「関係ない」ということがわかることが必要らしいんです。ちょっとtrickyな問題でしたが、ちゃんと読めてわかることが大事よ。
本日はここまで。 がんばって。