【看護国試】第106回 現在、A君の母親は妊娠16 週で順調に経過している。母親は「出産のときにAを預かってくれるところを探そうと思っています」と看護師に話した。父親は会社帰りで、毎日20時ころ帰宅する。A君の祖父母は遠方に住んでおり支援をすることができない。

みなさん。こんにちは。
今日はインドネシア人看護師さんからのメッセージがあります。

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みなさん、こんにちは。お元気ですか?涼しいですね。仕事は楽しいですか。仕事をしながら勉強するのは大変でしょう。今、妻の弟が日本にいて、日本語を勉強しています。2年間の内にN2を取れないといけないそうです。そして、それを取れたら専門学校に入るという計画です。話を聞きましたら、生活や家賃の為のお金は自分でなんとかしないといけないということで、学校が終わったら4~5時間アルバイトをしているそうです。それでもお金が足りないため、もうひとつのアルバイトを2~3時間やっているそうです。時間管理をしっかりしないといけない為、昼ご飯は自転車に乗りながら食べているそうです。大変ですね。しかし私たちはそれほどではないと思います。仕事は自分で探さなくてもいいし、お給料も、そんなにたくさんではないかもしれないが、困って、苦しんでいるということでもなく、貯金も少し出来るでしょう。みなさんにも妻の弟にもそれぞれ目標があります。その目標の為に、今努力しています。大変ですが、人は目標がないと生きる力がなくなります。みなさんの目標を達成するために、今、頑張りましょう。

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そうですね。みなさんには仕事がありますし、勉強ができる環境があります。人はそれぞれの場所でがんばっていくことができますよ。
では、昨日の問題の続きです。

現在、A君の母親は妊娠16 週で順調に経過している。母親は「出産のときにAを預かってくれるところを探そうと思っています」と看護師に話した。父親は会社帰りで、毎日20時ころ帰宅する。A君の祖父母は遠方に住んでおり支援をすることができない。
母親に情報提供する社会資源で最も適切なのはどれか。
1 乳児院
2 病児保育
3 情緒障害児短期入所施設
4 レスパイトを目的とする入院
5 ファミリーサポートセンター

第106回 看護師国家試験 午前問題105

脳性麻痺のA君のお母さんは妊娠しているんですね。
出産のときには、「4 レスパイトを目的とする入院」というのが正解です。
「レスパイト(respite)入院」というのはある病気を持っている、在宅の患者さんを対象に医療保険を使って入院することができる制度です。
1の乳児院(にゅうじいん)は病気ではない1歳未満の乳児を主にケアするところです。
2の病児保育(びょうじ ほいく)は突発的な風邪や発熱などで、保育園では預かれない子供を一時的に預かる施設です。A君はそういう病気ではないですよね?
3の情緒障害児短期入所施設(じょうちょ しょうがいじ たんき にゅうしょ しせつ)は情緒障害(じょうちょ しょうがい:のあるこどものための施設です。情緒障害とは感情に問題があり、社会に適応できない状態のことです。
5 ファミリーサポートセンターはお母さんやお父さんが、働きに行っている間の乳幼児や児童を預かったりするところです。

ということで、いろいろなサービスはありますが、「4」がA君家族にとって、いいサービスです。
日本にはいろいろなサービスがあって、よくわからないこともあるかと思いますが、説明を読んでおいてください。1回聞いたことがあるというのは試験の時に思い出すことができます。まったく聞いたことがないばあいは「わからない」ままになりますので。
では、また明日。