【看護国試】第106回 Aさん(89歳、女性)は、認知症と診断されており、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準はランクⅡbである。定年退職後の長男(66 歳、未婚)との2人暮らし。Aさんは「役所の世話になるのは嫌だ」と言い、要介護認定を受けることを承諾していなかった。しかし、Aさんが室内で転倒したことをきっかけに、要支援1の判定を受け介護予防訪問看護が導入された。

みなさん、こんにちは。
この間、「どうして学習会を休んだの?」と候補者に聞きましたら、「誕生日だったんです」とのこと。思わず、「そう、誕生日なら仕方がないわね。おめでとう」といいました。ふと思ったんですが、私は以前は「学習会の後に誕生日をやったらどうですか」といっていました。
しかし、みなさんの文化は誕生日は本人が、友達にごちそうしたりして、いろいろ忙しいことがわかり、理解するようになりました。そして、そのあとに「『看護師国家試験がわかる日本語』の〇ページから〇ページまで読んでおいてね」と付け加えています。みなさんの文化を守ることと、同時に国家試験の勉強を進めることはなかなか難しいです。なぜなら、誕生日が終わっても「看護師国家試験がわかる日本語」をさっぱり読んでいないことがわかったからです。
なにか、いい方法はありますか?

では、昨日の問題の答から

「『運動性失語』のほかにはどのような失語がありますか?」
いろいろな種類の失語があります。感覚性失語 全失語 健忘失語などです。失語の種類については一度ノートに書いておいた方がいいかもしれません。↓

http://www.nmt.ne.jp/~shichijo/aphasia.html外部リンク

運動性失語は「ブローカ失語」ともいいます。
感覚性失語は「ウェルニッケ失語」ともいいます。
国家試験にはいろいろな言葉で出ていますので、覚えておきましょう。

状況設定問題の続きです。
これは、問が2つしかない問題です。

次の文を読み118、119の問いに答えよ。
Aさん(89歳、女性)は、認知症と診断されており、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準はランクⅡbである。定年退職後の長男(66 歳、未婚)との2人暮らし。Aさんは「役所の世話になるのは嫌だ」と言い、要介護認定を受けることを承諾していなかった。しかし、Aさんが室内で転倒したことをきっかけに、要支援1の判定を受け介護予防訪問看護が導入された。

Aさんは「家事は私の仕事だ。息子にも他人にも任せられない」と言い。夕方になると、歩いて5分程度のスーパーマーケットへ買い物に行くことが長年の習慣となっている。最近、夜になっても帰宅せず、長男が探しに行くとスーパーマーケットから離れた公園のベンチに座っていることが数回あった。長男は訪問看護師に「母は私が後をついてきたと思い込んで怒るんです。このままでは心配です」と相談した。看護師が長男へ肋言する内容で最も適切なのはどれか。
1.「先に公園で待っていてはどうですか」
2.「ホームヘルパーの利用をお勧めします」
3.「Aさんに買い物はやめるよう話しませんか」
4.「荷物を持つという理由で同行してはどうですか」

第106回 看護師国家試験 午前問題118

文がやたらと長いですが、問題と答はシンプルです。
認知症の患者さんを説得することは難しいです。
「4」の「荷物を持つという理由で同行してはどうですか」が患者さんを怒らせずに、患者さんの安全を守ることができると思います。

ところで、
「日常生活自立度判定基準はランクⅡb」はわかりましたか。
わからない方は↓をご覧ください。また、国家試験に出るかも。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000077382.pdf#search=%27%E6%97%A5%E5%B8%B8%E7%94%9F%E6%B4%BB%E8%87%AA%E7%AB%8B%E5%BA%A6%E5%88%A4%E5%AE%9A%E5%9F%BA%E6%BA%96%27外部リンク

承諾しょうだくacceptance)」はわかりましたか。わからなかった人はノートに書いておいてくださいね。
明日は秋葉原キャンパスで学習会があります。では、また。