【看護国試】第106回 有料老人ホームの看護師はAさんに病気の進行を予防するために運動を勧めたが、Aさんは「この病気は進行性だからいつかは動けなくなる。今、転ぶと骨折して動けなくなるかもしれない。だから運動するのは嫌だ」と言う。

みなさん、こんにちは。
今日はフィリピン人看護師さんからのメッセージがあります。

*****************************

みなさん、こんにちは。お元気ですか?仕事と勉強はどうですか?
さて、フィリピンでは6月は新学期になります。学生や生徒たちは新しい制服を着て、靴やかばんも新しくします。学校で、以前からの友達や新しいクラスメートと会うが楽しみです。また、新しい生活ということで、朝は早く起きて、学校に行き、勉強を頑張ります。家に帰ってきてからも宿題があります。毎日その毎日のパータンが続きます。
EPA看護師候補者はどうでしょうか。朝早く起きて、仕事に行きます。そして、家に帰って、何をしますか?テレビですか?ベッドの上でごろごろしますか?休んでもいいですが、2時間の勉強は忘れないでくださいね。
6月は新学期の他にフィリピンでは大切なイベントがあります。6月12日はフィリピンの独立記念日です。この日は祝日です。私たちは国の民主主義を祝うために、家の窓やベランダや扉にフィリピンの小さい旗(はた:FLAG)をつけます。マニラでパレードが行われ、フィリピン大統領や政府関係者も参加します。
そういう新しい気持ちで、6月も勉強を頑張っていきましょう。

*****************************

では、昨日の問題の答から
「おしっこがしたい感じ」を漢字二文字で「尿意(にょうい)」といいます。
患者さんには「『おしっこがしたい感じ』はありませんか」で大丈夫です。
看護師さんには「尿意はないそうです」というように報告してみてください。
まわりの人に「すごい」といわれると思います

さて、今日の状況設定問題です。

有料老人ホームの看護師はAさんに病気の進行を予防するために運動を勧めたが、Aさんは「この病気は進行性だからいつかは動けなくなる。今、転ぶと骨折して動けなくなるかもしれない。だから運動するのは嫌だ」と言う。
Aさんは、Parkinson 〈パーキンソン〉病に関する情報を入手しており、病状の理解ができている。薬物は自己管理できている。かかりつけ医に自分から病状の説明を求めることもある。Aさんの転倒の不安を軽減するために看護師とAさんが一緒に実施することで、最も適切なのはどれか。

1.車椅子で外出する。
2.転倒予防教室への参加を検討する。
3.廃用症候群に関する情報を収集する。
4.運動の効果と転倒のリスクとを比較する。

第106回看護師国家試験 午後問題93

これは「運動してはどうですか?」と看護師がいい、患者さんは「転ぶと骨折して動けなくなるかもしれない。だから運動するのはいやだ」といったそうです。
この問題は不適切問題で答がふたつあるということです。
「2 転倒予防教室への参加を検討する」
「4 運動の効果と転倒のリスクとを比較する」でした。
みなさんならどのように対応しますか? 

では、ここで問題です。「廃用症候群を説明してください」
答は明日です。