【看護国試】第106回 Aさんは翌日1時に帰室した。5時、尿意はなかったが、トイレでの排泄を促し、排尿がみられた。排尿後の観察で、子宮底の位置は臍下1横指で硬く触れ、悪露は赤色で量は中等量であった。

みなさん、こんにちは。
今日はフィリピン人看護師さんからのメッセージがあります。

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みなさんこんにちは。お元気ですか。勉強、がんばっていますか。6月になりましたが、勉強を始めていない人いますか?いつ始まりますか?今でしょう。
毎日2時間勉強をがんばりましょう。
さて、みなさん、フィリピン人の基本的な特性のひとつは「バヤニハン精神(spirit of bayanihan):助け合いの精神」があることです。フィリピン人看護師候補者にとっては懐かしい言葉ですね。しかし、近代化が進み、現代のフィリピン人のライフスタイルが移住型になるにつれて、このフィリピン人の特性は忘れ去られてしまったと多くの人々が考えました。何百万人ものフィリピン人が母国を離れ、家族や愛する人の生活を支えていることから、こうしたフィリピン人の移民は現代の英雄えいゆうhero)と称されて、英雄という名に恥じないように、在外フィリピン人はバヤニハン精神をよみがえらせました。日本でもフィリピン人が母国を立ち直らせるために働き、フィリピンとの距離が問題でないことを在日フィリピン人コミュニテイーが証明しているそうです。2013年の台風Yolandaによる災害では、日本にいるフィリピン人がグローバルなバヤニハン精神を発揮しました。これによってフィリピン人は距離や所属を問わず、バヤニハン精神が日本で生きていることを証明しました。
看護師国家試験勉強でもバヤニハン精神を持って、がんばっていきましょう。

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では、昨日の問題の続きから

Aさんは翌日1時に帰室した。5時、尿意はなかったが、トイレでの排泄を促し、排尿がみられた。排尿後の観察で、子宮底の位置は臍下1横指で硬く触れ、悪露は赤色で量は中等量であった。
会陰縫合部に異常はないが、痛みがあるため円座を使用している。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。
1 「下腹部を温めましょう」
2 「水分摂取を控えましょう」
3 「腹筋を強化する体操をしましょう」
4 「尿意がなくても3~4時間ごとにトイレに行きましょう」

第106回看護師国家試験 午後問題104

これは、答はすぐわかりましたね。
「4 尿意がなくても3~4時間ごとにトイレに行きましょう」です。
でも、どうしてその答を選びましたか? えッ、理由もないのに選んだんですか?
まー。 ちゃんと理由を知っておかないと国家試験の本番で迷います。
分娩した後はいろいろなところが痛くって、尿意がわからないことがあります。
また、尿が出ないと、膀胱が大きいままなので、子宮の収縮のじゃまになります。それで、3~4時間ごとにトイレに行って、排尿します。
なんでも、理由を知っておくことが大事よ。

では、「1 下腹部を温めましょう」はどうして(×)なんですか? 下腹部を温めたら、血管が開いて逆に出血を起こすかもしれないですね。必要ないです。

「2 水分摂取を控えましょう」はどうして(×)ですか? 出血した後なので、水分は積極的にとったほうがいいんじゃない? 「控える(ひかえる)」というのは「しない」という意味とだいたい同じです。

「3 腹筋を強化する体操をしましょう」は呼吸法や軽い運動から開始します。腹筋を強化する運動はけっこう激しい運動ではありませんか?
産褥体操↓
http://www.love-baby.info/sanjot/sanjot2.html外部リンク

本日はここまで。 また明日。