【看護国試】第106回 Aさん(28歳 女性)は両親と3人で暮らしている。24歳の時に統合失調症を発症し、治療を開始している。Aさんは大学卒業後、一度就職したが、発症後に退職し、現在も無職である。2週間前から元気がなく、自室に引きこもって独り言を言っているのが目立つようになったため、両親同伴で外来を受診した。両親からは1年前から便秘が続き、Aさんが薬の副作用(有害事象)を気にするようになったという話があった。

みなさん、こんにちは。  
候補者の中では、「勉強したら、合格できるのに」と思う人がいます。
しかし、その人は勉強していないか、ちゃんと勉強していないことが多いんです。
「国家試験は簡単なものじゃないです」といっても、遊びを優先にしています。
残念です。 えッ、「誰ですか?」と? わかるでしょ。 あなたのことです。

そういうわけで詳しく問題を見ていきましょう。

次の文を読み、問に答えよ。
Aさん(28歳 女性)は両親と3人で暮らしている。24歳の時に統合失調症を発症し、治療を開始している。Aさんは大学卒業後、一度就職したが、発症後に退職し、現在も無職である。2週間前から元気がなく、自室に引きこもって独り言を言っているのが目立つようになったため、両親同伴で外来を受診した。両親からは1年前から便秘が続き、Aさんが薬の副作用(有害事象)を気にするようになったという話があった。

Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
1 薬は飲まないといけません。
2 薬には副作用があるものですよ。
3 便秘は副作用ではありませんよ。
4 便秘の対処方法を一緒に考えましょう。

第106回 看護師国家試験 午後問題106

1 (×)薬は飲まないといけません。
2 (×)薬には副作用があるものですよ。
両親から「1年前から便秘が続き、Aさんが薬の副作用(有害事象)を気にするようになった」といっています。
「1」 も「2」もAさんの便秘のことには対応せずに、薬を飲んでもらうことを勧めています。たぶん、Aさんは納得できないと思います。
3 (×)便秘は副作用ではありませんよ。
「3」 はうそをいっています。いけないと思います。よくありません。

ということで
「4 便秘の対処方法を一緒に考えましょう」が正解です。
「患者さんと一緒に考える」という行動は看護においては大切な行動です。

精神看護学では、患者さんが長いこと薬を飲まなければならないことが多いので、さまざまな副作用があります。来月7月15日(土)の学習会では、そんな薬の話を三田村先生が話をしてくれます。
この機会に薬の中身の勉強もしましょう。

本日はここまで。また、明日。