【看護国試】第106回 Aさん(23歳、男性)マラソンの途中で嘔吐し、意識混濁状態となり救急車で搬送された。来院時、体温39.5℃で、熱中症と診断された。気管挿管と人工呼吸器管理が実施された。膀胱留置カテーテルを挿入後に輸液療法を開始して、ICUに入室した。表面冷却と血管内冷却によって体温は37℃台に下降した。
みなさん、こんにちは。
さて、梅雨に入り、家にいる時間が多くなったんじゃないかしら。
もちろん、勉強をしていますよね?
勉強するときには「ノートに書いてください」といっていますが、雨が降っている日は勉強時間が多くなりますので、自分のノートが作りやすいです。
上手なノートの取り方は
1 ノートに日付を書く。
いつ、何を勉強したのかわかるように日付を入れましょう。
2 ノートはスペースを空けて書く。
後から、追加の情報を書くために、少しスペースを空けて使います。
3 3色のボールペンを使いましょう。
日本人は鉛筆を使いますが、みなさんはボールペンですね。それも青いインクが好きみたいですね。でも、その色だけでは大事なところがわかりません。
大事なところは赤で書いたり、暗記するところは黒で書き、自分のスタイルでノートをとってみましょう。
4 わからない単語を書くスペースを作る。
ノートの一部をわからない単語用に空けておくことは大事かも。
こちらも参考にしてね。↓
http://www.kanjuku-times.com/201203/sp1.php外部リンク
問題文解説
Aさん(23歳、男性)マラソンの途中で嘔吐し、意識混濁状態となり救急車で搬送された。来院時、体温39.5℃で、熱中症と診断された。気管挿管と人工呼吸器管理が実施された。膀胱留置カテーテルを挿入後に輸液療法を開始して、ICUに入室した。表面冷却と血管内冷却によって体温は37℃台に下降した。 第106回 看護師国家試験 午後問題115-116問題文 |
たくさん漢字が出てきましたね。
Aさんは、マラソンをしている途中で熱中症となり、救急車で病院へ搬送されてICUに入室しました。
ICUとは、日本語で集中治療室といいます。重症度の高い患者さんを24時間モニタリング(観察)し、人工呼吸器や人工透析など高度な治療管理が必要な患者さんが入室します。みなさんの国にもありますね。
熱中症の治療は、冷やして体温を下げることです。表面冷却(ひょうめん れいきゃく)とは、アイスノンや氷枕(ひょうちん)を使って体の表面を冷やします。
みなさんの国には、氷枕はありますか?
日本には、熱が出た時に氷枕を使って、体を冷やす習慣があります。
いろいろなタイプの氷枕があります。
※↓はジェルタイプのアイスノン。何度も繰り返し冷やして使えるタイプ
http://blog.livedoor.jp/miribon/archives/1734357.html外部リンク
↓は氷と水を入れ使う氷枕、氷が溶けたら新しい氷を入れるタイプ
血管内冷却(けっかんない れいきゃく)は、冷やした輸液を投与することで体を冷やします。現在は、血管内冷却システム(機械)を利用した冷却方法を行っている施設もあるようです。
Aさんは口から挿管チューブが入れられ、人工呼吸器につながれています。尿道からは、膀胱留置カテーテルが入れられています。点滴が挿入されています。
イメージとしてはこんな感じでしょうか↓
https://www.kango-roo.com/sn/k/view/3135外部リンク
Aさんは、既往歴はありません。
身体所見からAさんの状態をアセスメントしてみましょう。
カリウム(K)値、クレアチニンキナーゼ(CK)値、AST・ALT値の上昇や尿中ミオグロビン陽性、暗赤色尿といった所見から、長時間にわたる激しい運動(マラソン)により横紋筋が融解(とけること)し、ミオグロビン尿性の急性腎機能障害が生じていると考えられます。状況はわかりましたか?
けっこう重症な患者さんですね。
本日はここまで。