【看護国試】第106回 緊急心臓カテーテル検査で左冠動脈起始部に90%の閉塞を認め、緊急冠動脈バイパス術が行われた。術後5日、集中治療室から一般病棟に転棟した。Aさんは「手術も終わって命が助かった。リハビリテーションが大切と聞いたので、頑張って廊下を歩きますよ」と看護師に話した。

みなさん、こんにちは。お元気ですか? 7月の初めは「山開き(やまびらき)」です。山開きはその年、初めて山に登ることができる日です。逆にいうと山開きの前には山に登ることができないということです。富士山は7月1日に山開きをします。9月10日には富士山には登ることができなくなります。 日本にはいろいろなルールがありますね。 山開きをしたら、もうすっかり夏です。 みなさんも時間を大事にしてね。

では、昨日の問題の答から

狭心症の薬にはニトログリセリンがありますが、どのように患者さんに服用してもらいますか?

オリジナル問題

答はわかりましたね。舌の下に入れて服用します。それをなんといいますか? 「舌下(ぜっか)」です。ついでに、立ったまま服用してもいいんですか? いいえ、横になるか、椅子に座って服用してもらいます。 なぜなら、血管が拡張する作用があるので、血圧が下がる可能性があるからです。 さらに、「拡張(かくちょう)」の反対の言葉はなんですか?「収縮(しゅうしゅく)」です。内容とことば、どちらも大事よ。

では、昨日の問題の続きです。

緊急心臓カテーテル検査で左冠動脈起始部に90%の閉塞を認め、緊急冠動脈バイパス術が行われた。術後5日、集中治療室から一般病棟に転棟した。Aさんは「手術も終わって命が助かった。リハビリテーションが大切と聞いたので、頑張って廊下を歩きますよ」と看護師に話した。 術後のADL拡大は順調に進み、病棟内での200m歩行が許可されている。胸部症状や心電図の変化は認めない。

Aさんの心臓リハビリテーションについて適切なのはどれか 1.息苦しさが出現したら中止する。 2.気分の良いときに階段昇降を勧める 3.衣服の着脱は家族に介助してもらう 4.レジスタンスレーニングを中心に行う

第106回 看護師国家試験午後問題118

冠動脈バイパス術はわかりましたか? わからなかった人は↓を見てください。

http://www.ai-hosp.or.jp/use_admission/usage_guide/disease_guide/disease_guide42.html#section03外部リンク

自分の国の言葉で書いてある本で理解するのもいいと思います。

正解は「1」です。

急性心筋梗塞患者のリハビリテーションの進行中止の判断 ① 危険な不整脈の出現 ② 120/分以上の心拍数増加 ③ 20mmHg以上の血圧上昇とともに、胸痛や呼吸困難、動悸などの自覚症状の出現 というルールがあります。ちょっと覚えておきましょう。 ほかの選択肢を見ていきましょう。 2.(×) 階段昇降は負荷が強く、Aさんの現状には適していない。行う時には、医療者がいる状態で行う 3.(×) 日常生活は自立して行えるので、介助の必要はない。 4.(×) レジスタンストレーニングとは、筋力、筋持久力および筋重量を増す効果があるトレーニングです。いわゆる、筋力トレーニングのことで、有酸素運動ではありません。したがって、急性心筋梗塞の方へは行っていけません。 いろいろなことを知っている必要がありますね。レジスタンストレーニングは↓を見てください。

http://kintorecamp.com/resistance-training/外部リンク

本日はここまで。また、明日。