【看護国試】第106回 Aさんはプレドニゾロン60mg/日のステロイド療法が開始となった。

みなさん、こんにちは。 今日はベトナム人看護師さんからのメッセージがあります。

*****************************

みなさん、こんにちは。 さて、今年の夏休みはどこに行きますか?一時帰国ですか?私は久しぶりに帰省します。ベトナムは暑い時期ですが、海に行く予定です。私は泳げませんが、泳げないぶん砂浜で姪たちと美味しい物を食べながらゆっくり夏を楽しみます。 ところで、紫外線が強い今の季節、日焼け対策されていますか?出かける前にしっかり日焼け止めを塗り、日傘をさしていますか?私は以前 「日焼けなんか」と全く無防備でしたが、やはり毎年、浴びていた紫外線が肌に少しずつ顔に現れて、知らないうちになんでこんなところにシミが! なので、最近は出かける前にしっかり日焼け止めつけて行きます。ベトナムの夏は日差しが強く、また湿度が高く、常に汗をかくため、みんなあまり化粧や日焼け止めを使いたがりません。日本と違って交通手段はバイクが主であるため日焼け対策はUVカット効果があるジャンパー、長袖の手袋、布マスク、サングラスが1セットになっています。とにかく肌を露出させない忍者のような恰好をしています。みなさんの国はどうですか? 日焼け予防と同じようにこの時期、脱水予防の対策も重要です。なるべくこまめに水を取るように心がけて勉強に臨みましょう。

*****************************

では、昨日の問題の続きです。 忘れた人は問題文から読んでくださいね。

Aさん(32歳、女性)は、全身性エリテマトーデス(SLE)と診断され治療目的で入院した。入院時の所見は、身長160cm、体重55kg。血圧142/80mmHg。血液検査データは、白血球4,400/μL、血小板17.5/μL,クレアチニン2.5mg/dL, Hb12.5mg/dL,抗核抗体は陽性であった。

思い出しましたか? 問題です。

Aさんはプレドニゾロン60mg/日のステロイド療法が開始となった。

Aさんへの説明で適切なのはどれか。 1.「食事の制限はありません」 2.「倦怠感が強いときは薬の中止を検討します」 3.「薬の影響で気分が大きく変動するかもしれません」 4.「職場復帰に備えて気分の良い日は散歩しましょう」 5.「治療で病状が改善すると抗核抗体が陰性になります」

第106回 看護師国家試験午後問題120

正解は「3」です。 プレドニゾロンには気分が不安定になる副作用があります。

ほかの選択肢を見ましょう。 1.(×) 副腎皮質ステロイド薬の作用として、食欲が増すことがあります。指示されたカロリー以上の食事を摂取すると、高血糖脂質異常症を引き起こす危険性があります。 2.(×) この治療方法は最も必要な治療法であり、倦怠感があっても、副作用の評価を行いながら治療を継続します。 4.(×) プレドニゾロン60mgの投与は、重症患者に対する高用量投与です。これにより、易感染症になることが予測されます。感染の危険性が高い外での散歩は行いません。 5.(×) 症状が改善すると抗DNA抗体が陰性化することが多いです。 しかし、抗核抗体が陰性になることは少ないです。

これで、4月からやってきた状況設定問題の解説はすべて終わりました。 来週からは必修問題の見直しをやります。よい週末を。