【看護国試】第106回 老年期の身体的な特徴で正しいのはどれか。

みなさん、こんにちは。
今日はインドネシア人看護師さんからのメッセージがあります。

 

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みなさん、こんにちは。ご機嫌(きげん)いかがですか。みなさんがいつも元気であることを望んでいます。
時間が過ぎるのは早いですね。ついこの間、クリスマス・お正月だと思っていましたら、もう7月の終わりですよ。国家試験の準備はどうですか。準備はいろいろありますが、大丈夫ですか。知識、体力、心の準備も大切です。
「心配」「ドキドキする」などありますか。それはだれでもありますよ。私も、含めて合格したみなさんの先輩達ももちろん同じように感じました。ですが、国家試験の時に心配し過ぎて、問題を解けなくなることが一番不安です。国家試験は難しいですが、合格するのは不可能なことではありません。今まで合格したEPAの人達が何人もいることを知っていると思います。ですので、心配で夢や今までの動力を失わないように気を付けてください。皆さんの心配の大きさと比べると合格したメリット大きいので、安心して国家試験の準備(心の準備)を整えてください。

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では、必修問題の続きです。

 

老年期の身体的な特徴で正しいのはどれか。
1.尿量の増加
2.味覚の感度の向上
3.体温調節能の低下
4.外来抗原に対する抗体生産の亢進

第106回 看護師国家試験 午前問題8

 

老年期の身体の特徴についての問題です。
「1(×)尿量の増加」老年期の排尿機能では、膀胱が委縮(いしゅく:ちいさくなること)」し、膀胱内容量は減少しますが、1日尿量は成人と大きな差はありません。なので、尿量の増加はありません。排尿回数が増加します。

 

「2(×)味覚の感度の向上」老年期では、味覚を感じる舌乳頭(ぜつ にゅうとう)や味蕾(みらい)の数が減少するため、味覚の感度は低下します。味蕾という単語は知っておいてください。国家試験に出ます。


「3(〇)体温調節能の低下」体温が低くなるというのではなく、体温調整についての問題ですよ。よく読んでくださいね。人間の体温調整は通常、皮膚血管運動による熱放散(ねつ ほうさん)や発汗により、体温が調整されます。老年期では、この皮膚血管運動の低下や発汗の減少により体温調整機能が低下します。また、皮下組織の脂肪が減少することで、体温の保持機能も低下します。


「4(×)外来抗原に対する抗体生産の亢進」免疫反応(めんえき はんのう)においては、抗原を認識し活性化したB細胞は、T細胞の補助によって増殖し、抗体を産生します。老年期では、胸腺と脾臓の委縮が進み、T細胞の産生が低下するため、B細胞は、抗体をつくることができず、抗体の産生は減少します。


よって答は、「3」となります。

本日はここまで。また、明日。