【看護国試】第106回 せん妄の誘発因子はどれか。

みなさん、こんにちは。
今日はフィリピン人看護師さんからのメッセージがあります。

*****************************

みなさん、こんにちは。お元気ですか?勉強は進んでいますか?8月になりましたね。まだまだ暑いですね。こまめに水分補給して、熱中症に気を付けましょう。
みなさんのなかにはこれから夏休みをとる人、旅行に行く人、全国各地での花火大会に行く人もいるでしょう。日本の花火はまさに夏の「ワクワク」そのものですよね。私も毎年の楽しみのひとつです。私は去年、友達が住んでいる足利市というところの花火大会に行きました、ピクニックしながら花火をみて、とても楽しかったです。フィリピンでは花火は夏ではなく、大晦日(おおみそか:NEWYEAR'S EVE)や大きなイベントなどで行われます。でも、やっぱり日本の花火大会が素晴らしいと思います。みなさんのお住まいの地域でもきっと花火大会があるはず。アイスクリームやかき氷を食べながら花火で夏を楽しんではいかがでしょうか。夏はいろいろな楽しみなことがたくさんあると思いますが、勉強時間も作ってくださいね。1日2時間は勉強しましょう。時間が経つのは早いですよ。2017年ももう半年終わっていますからね。時間を無駄にせず頑張りましょう。
夏に紫外線(しがいせん)が気になる季節です。日差しも強くなりますので、肌のケアをしっかりして、紫外線には十分気を付けましょう。

*****************************

また、花火の話がでましたね。7月25日の毎日通信927号で、「花火を見るのは1回くらいでいいのでは?」「看護部長さんにいいつける」というようなことを書きましたが、今年、花火を見てない人はいますか? えッ、いない? 見ちゃったの? 毎日通信を読んで、こわくなって、花火も見ずに勉強だけしている人がいるかも…と思いましたが、関係ないようね。

では、必修問題の続きです。

せん妄の誘発因子はどれか。
1 身体拘束
2 心血管障害
3 低栄養状態
4 電解質バランス異常

第106回 看護師国家試験 午前問題15

「せん妄」もわかりますよね? 
せん妄は直接原因(ちょくせつげんいん:せん妄に直接関係する病態など)と、せん妄を誘発する因子(環境の変化や精神的ストレスの増加など)があります。
見当識障害(けんとうしき しょうがい:「ここはどこ?」「わたしはだれ?」という状態です)や記憶障害、幻覚などの認知・知覚障害が短期間に起こります。高齢者が手術を受けた後にせん妄を起こし、点滴を抜いて血まみれになっちゃうようなご活動されるがあります。それは「術後せん妄」といいます。もとにもどることが多いです。
誘発因子(ゆうはついんし)」ということばはわかりましたか?直接の原因ではないけれど、「引き金ひきがねtrigger)になるものです」です。
ことばは大事よ。わからなかった人は覚えてね。

正解は「1 身体拘束」でした。身体拘束は、拘束による可動域制限に伴う身体的・精神的なストレスをもたらします。このストレスによりせん妄を起こすことがあります。身体を拘束されちゃったら、私たちでもちょっと頭が混乱しますよね。「キャー、やめて~ッ」と幻覚・妄想・興奮状態が起こるかも。

正解でなかった、選択肢2、3、4はせん妄は起こりますが、その病態がせん妄を起こす直接の原因で、適切な検査や治療が必要となります。よって誘発因子ではありません。
身体拘束に対しては、日頃からできる限り軽減、除去できるような取り組みが必要です。
しかし、この問題は厚生労働省より、「問題として適切であるが、必修問題としては妥当でない。」と発表され採点から除外されています。
「問題として適切であるが、必修問題としては妥当でない。」って、意味がわからないですか? いいの、気にしないで。私たちにとってはよかったのよ~。「4 電解質バランス異常」を選んだ人が多かったので。
では、本日はここまで。 また、明日~。