【看護国試】第106回 自力での摂取が困難な臥床患者の食事介助で適切なのはどれか。

みなさん、こんにちは。
この間、学習会の時に、「1年前にハチに刺された人が再びハチに刺された。起こる可能性のあるアレルギー反応はどれか。」(第102回看護師国家試験 午前問題46)という問題をやりました。
ここで、看護師候補者がわからなかったことばは何でしょうか?「ハチ」でした。「ハチって何ですか?」といわれました。
ハチはbeeのことです。↓

https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=%E3%83%8F%E3%83%81&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa外部リンク

「ハチ」がわかるかわからないかで、答が間違う可能性があります。専門用語でなくても、普通の日本語をたくさんしっておいてくださいね。
また、「全身性エリテマトーデス」の「エリテマトーデス」がなかなか読めませんでした。カタカナよ。漢字じゃないよ。カタカナは3回くらい読んで、スラスラいえるようにしてね。ことばをたくさんしっているほど、合格に近づくよ。

では、必修問題の続きです。

自力での摂取が困難な臥床患者の食事介助で適切なのはどれか。
1 水分摂取の介助を控える。
2 仰臥位の姿勢を保持するよう介助する。
3 食事内容が見える位置に食器を配置する。
4 患者の下顎が上がるよう上方からスプーンで介助する。

第106回 看護師国家試験 午前問題18

正解は「3 食事内容が見える位置に食器を配置する」でした。
臥床患者の食事介助で気を付けなければいけないのが、誤嚥です。誤嚥性肺炎のリスクもあるため、安全に食事ができるような介助が必要です。また、食事により、身体に必要な栄養や水分を摂取することが必要ですから、食事内容や食事量、水分摂取量などの観察も必要ですし、楽しく食べられるための工夫も大切です。

「1 水分摂取の介助を控える」は、誤りです。水分摂取が不十分だと脱水になるリスクもあるため、嚥下状態に問題がなければ水分摂取を積極的に行います。臥床状態だからといって水分を控える必要はあるんですか?ないですよね。むしろ適切な水分摂取を促すことが大切よね。

「2 仰臥位の姿勢を保持するよう介助する」は間違いですよね、じゃ、どんな体位がいいんですか?そうです。座位です。なるべく座位に近づけた形をとってください。誰ですか?側臥位でポテトチップス食べている人? この問題、間違えたんじゃないですか?

「4 患者の下顎が上がるよう上方からスプーンで介助する」も間違いですよね。下顎が上がると、食物が気道に入りやすくなるので、下顎が上がらないように介助することが基本です。誤嚥します。気道に食べ物が入っちゃうので考えただけで咳が出てしまいますね。下顎が上がるようにしてはいけないです。「下顎が上がるよう」にするのはどんな時ですか? 日本語でいってください。 えッ、いえないの? その方は↓をクッリックしてください。 そして、そのことばをノートに書いておいてくださいね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E7%AE%A1%E6%8C%BF%E7%AE%A1外部リンク

「3 食事内容が見える位置に食器を配置する」は、患者から見えるように食事を配置することで、次に何を食べるか自分自身で考えるなど、患者の意向を確認することができ、食べる意欲にもつながります。「あッ、今日はにんじんがある」「ごぼうがある」「〇肉がある」など、食事の内容が見えると患者さんが嬉しくなります。えッ、もうやってくれているの? よかった。あとは看護師国家試験に合格するだけね。 がんばれ~。 本日はここまで。