【看護国試】第106回 体位が身体に与える影響について正しいのはどれか。

みなさん、こんにちは。
さて、みなさんは、鉢巻(はちまき)を知っていますか?
鉢巻は頭に巻く細い布です。↓

https://item.rakuten.co.jp/p-kaneko/kg0075-mja13-4449/外部リンク

受験勉強の時に鉢巻をすると集中力が高まるといわれています。
「必勝(ひっしょう:必ず勝つ)」ということばが入ったものもあります。
これまで、私たちはいろいろと勉強のしかたを教えましたが、今はみなさんがいい点数を取るには鉢巻をする以外にないんじゃないかとも思っています。
どうでしょうか。鉢巻をしたスタイルは好きですか? 私が鉢巻を結んであげてもいいです。特に勉強しないで、遊んでばかりの人には鉢巻で頭をしめつけ、集中力を高めるように結ぶつもりです。えッ、いやなの? せっかく日本の文化を教えようと思っていたのに。残念です。

では、本日の一般問題から

体位が身体に与える影響について正しいのはどれか。
1 座位から仰臥位になると楽に呼吸ができる。
2 立位と比較して座位の方が収縮期血圧は低い。
3 仰臥位から急に立位になると脈拍が早くなる。
4 立位からトレンデレンブルグ位になると収縮期血圧が下降する。

第106回看護師国家試験 午前問題42

これは、間違えなかったでしょう? 
えッ、間違えちゃったの? やっぱり鉢巻を結んであげたいです。

1(×)
座位から仰臥位になると楽に呼吸ができる。
いいえ、呼吸は座位になったほうが横隔膜が下がって肺が広がって、楽になります。 喘息(ぜんそく)発作を起こしているの人の体位はなんでしたか?そうです、「起座位(きざい)」でした。誰ですか?「あの~」っていっている人。パッと思い出してすぐ、いえるようにね。
起座位↓

http://epa.hs.tmu.ac.jp/examination/nurses/daily_topics/2013_07/454.html

2(×)
立位と比較して座位の方が収縮期血圧は低い。
座位のほうが収縮期血圧は高くなります。立位では心臓に低い部分に血液がたまりやすくなります。よって心拍出量が低下し、収縮期血圧は立位のほうがい低いです。
3(〇)
仰臥位から急に立位になると脈拍が早くなる。
仰臥位から急に立位になると自律神経の交感神経が優位となり、脈拍が増加します。ということは脈拍が早くなることです、
4(×)
立位からトレンデレンブルグ位になると収縮期血圧が下降する。
収縮期血圧は上昇します。だから、ショックなどの時はトレンデレンブルグ位にします。

本日はここまで。
明日は、秋葉原キャンパスで、高齢者看護学と在宅看護学の授業があります。
秋葉原キャンパスで会いましょう。