【看護国試】第106回 看護師が医療事故を起こした場合の法的責任について正しいのはどれか。

みなさん、こんにちは。
とある候補者が、いつも大きい声を出すので、「静かにしなさい」「小さい声で話しなさい」といっております。特に、私がちょっと間違えたときなど、鬼の首をとったように(おにのくびをとる:勝った時のように大喜びしていること)「間違えた~ッ」とはやしたてます。休み時間などは、大声をだし、笑います。
うるさいです。その候補者のおかげで、秋葉原キャンパスの隣の部屋にいる人から怒られ、謝ったこともあるくらいです。
しかし、最近、勉強が進んできまして、難しい国家試験問題をやっているときなど、静かになりました。 ということで、みなさんもそろそろ難しい国家試験問題を始めるころと思います。がんばって。

それでは本日の一般問題です。

看護師が医療事故を起こした場合の法的責任について正しいのはどれか。
1 罰金以上の刑に処せられたものは行政処分の対象となる。
2 事故の程度にかかわらず業務停止の処分を受ける。
3 民事責任として業務上過失致死傷罪に問われる。
4 刑法に基づき所属施設が使用者責任を問われる。

第106回 看護師国家試験 午前問題45

これは、難しかったですね。
1(〇)
罰金以上の刑に処せられたものは行政処分の対象となる。
罰金(ばっきん)というのは、お金を払うpenaltyのことです。
行政処分(ぎょうせい しょぶん)というのは看護師免許が使えなくなってしまったりするというpenaltyのことです。

2(×)
事故の程度にかかわらず業務停止の処分を受ける。
事故の程度にかかわります。

3(×)
民事責任として業務上過失致死傷罪に問われる。
業務上過失致死(ぎょうむじょう かしつ ちし)というのは、
看護していて、間違えて患者さんが亡くなることです。
これは法律に関係することで、説明が難しいのですが、「民事責任」というのではなく、「刑事責任」です。

4(×)
刑法に基づき所属施設が使用者責任を問われる。
これも所属施設(病院のこと)が事故を起こしたスタッフに対する責任が問われます。 これも法律の分類があり、「刑法」ではなく、「民法」という法律に決められています。

看護師になって、医療事故が起きないように、病院ではトレーニングをしたり、インシデントレポートを書いてもらい、検討したり、先輩に厳しく指導されたりしていると思います。
医療事故が起こった時の処理は複雑です。「罰金以上のpenaltyには看護師免許が使えなくなるような行政処分がある可能性が高い」ことだけは覚えておきましょう。
候補者の時から、事故が起こらないように注意深くね。

本日はここまで。また、明日。