【看護国試】第106回 加齢による咀嚼・嚥下障害の特徴で正しいのはどれか。

みなさん、こんにちは。
さて、今日は1000回目の毎日通信です。
100回目じゃないですよ。1000回目よ。けっこう長く続けていますよ。
毎日通信は2012年から12月から始まりました。毎日、みなさんに国家試験に関係する内容を届けてきました。
読んでいるだけで、ずいぶんと読む力がつくと思います。
過去の毎日通信にトピックが書いてありますので、自分の苦手なところを読んでみるのもいいかも。↓ 

http://epa.hs.tmu.ac.jp/examination/nurses/daily_topics.html?y=2012&m=12

私たちは、1000回目以前も、1000回目以後もみなさんが、看護師国家試験に合格することを応援します。 がんばれ~♡

では、今日の問題から

加齢による咀嚼・嚥下障害の特徴で正しいのはどれか。
1 咳嗽反射が低下する。
2 口腔内の残渣物が減る。
3 唾液粘稠度が低下する。
4 食道入口部の開大が円滑になる。

第106回看護師国家試験 午前問題56

1(〇) 
咳嗽反射が低下する。
気管に水や食べ物が入ったとき、咳が出て、なんとか、それを出そうとします。 しかし、高齢になるとその反射が弱まります。それで誤嚥性の肺炎になってしまうことが多いです。

2(×) 
口腔内の残渣物が減る。
「口腔内の残渣物」というのは、口の中に残ってしまう食べ物です。
高齢になると歯が悪くなったり、義歯だったりするので、食べ物が口の中に残ってしまうことがあります。よって残渣物は増えます。

3(×) 
唾液粘稠度が低下する。     
粘稠度ねんちゅうどconsistency)というのは、ねばねばして濃いことです。オノマトペが出てきたのでわかりにくいですね。
痰のことを考えてみましょう。水のような白い痰が出ることがありますよね?それは粘稠度が高くないです。しかし、肺炎などで、黄色のはちみつ(honey)のようなどろりとした痰が出ることがあるでしょう?それは、粘稠度が高いといいます。ゆえに、水=粘稠度が低い はちみつ=粘稠度が高いということです。

4(×) 
食道入口部の開大が円滑になる。
食道入口部の開大は円滑ではないです。開大しにくくなります。

本日はここまで。よい週末をお過ごしください。