【看護国試】第106回 A君(6歳 男児)は、父母と姉の4人で暮らしている。3歳時の健康診査で運動機能の発達の遅延を指摘され、5歳の時にデュシェンヌ型筋ジストロフィーの確定診断を受けた。現在は、床からの立ち上がり動作に介助が必要である。

みなさん、こんにちは。
今日はベトナム人看護師さんからのメッセージがあります。

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みなさん、こんにちは。
最近、若者の健康や美に対する意識が高くなり、仕事後や休日にジムなどに通う人が多いようです。その中でも体と心のバランスをとりながらトレーニングが出来るヨガに人気があるそうです。女性だけでなく男性もヨガをやる人が増えているみたいですよ。ヨガは体、心と魂のつながりを表すそうです。身体のゆがみの修正、疲労回復、若返り、代謝促進、心のバランス調整や集中力を高めてくれる様々な効果をもたらす万能な運動法だそうです。
みなさんのなかに最近、疲れ易く、寝ても疲れが抜けない、イライラし易くなってる人はいますか?もし、そういう人がいたら一度ヨガを試してみてください。自宅でも気軽に出来るヨガポーズがいっぱいあります。ストレスから解放され、なお集中力を鍛えてくれる、まさにみなさんにとって特効薬ではないでしょうか。何か一つ出来るようになったらそれだけで自信につながるに違いありません。朝起きたら10分、寝る前に10分、携帯をいじる代わりに体を動かしてみて。
では、今日1日頑張りましょう。

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では、今日の問題です。

A君(6歳 男児)は、父母と姉の4人で暮らしている。3歳時の健康診査で運動機能の発達の遅延を指摘され、5歳の時にデュシェンヌ型筋ジストロフィーの確定診断を受けた。現在は、床からの立ち上がり動作に介助が必要である。見守りが必要であるが、室内の歩行は自立している。在宅サービスは利用していない。A君の外来受診時に母親から「最近、Aの世話をしていると、8歳の姉が私にしがみついて離れないので困ります」と看護師に相談があった。
この時の看護師の対応で最も優先されるのはどれか。

1 姉の小学校の養護教諭に家庭訪問を依頼する。
2 姉にA君の歩行の見守りをさせるように勧める。
3 短期入所を利用して父母と姉とで旅行するように勧める。
4 居宅介護を利用して母と姉がかかわる時間を確保することを提案する。

第106回看護師国家試験 午前問題67

問題文が長くて、状況設定問題かと思うような一般問題でしたね。
でも、これからも一般問題の問題文は長くなることが予想されています。
そして、状況設定問題もたくさん読むことが求められるので、くじけずに読み進めてくださいね。
問題のポイントは

「最近、Aの世話をしていると、8歳の姉が私にしがみついて離れないので困ります」ということですが、意味はわかりますか?わからない人はこちら ↓

https://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11004074737外部リンク

しがみつくはわからなくても、「A君の姉が母親から離れない」ということはわかりますね。
たぶん、A君のお姉さんはお母さんに甘えたいんじゃないかしら。
A君の世話もあるし、家事もしなきゃならないし困りますね。

1(×)
姉の小学校の養護教諭に家庭訪問を依頼する。
養護教諭(ようご きょうゆ)はわかりましたか?
school nurseのことです。家庭訪問は学校の先生が、生徒の家庭を訪問してお母さんやお父さんとお話しすることです。
これは、やったとしてもあまり効果がなさそうです。

2(×)
姉にA君の歩行の見守りをさせるように勧める。
お母さんに甘えたいのに見守りをさせるのはどうでしょう。
    
3(×)
短期入所を利用して父母と姉とで旅行するように勧める。
短期入所というのは施設でA君を短期間、預かるということです。
いいかもしれませんが、短期間で、姉の問題が解決するとは思えないです。
そこで、「4」を見てみましょう。    

4(〇)
居宅介護を利用して母と姉がかかわる時間を確保することを提案する。
居宅介護というのはヘルパーさんにきてもらって、A君のケアをサポートしてもらうということです。すると、母と姉がかかわる時間を確保することができます。これは、必要なくなるまで、続けることができますので、今のA君の家庭にはよい方法と思われます。

本日はここまで。また明日。