【看護国試】第106回 Aさん(65歳、女性)は夫と実父との3人暮らしである。脊柱管狭窄症の術後、地域包括ケア病棟に入院中である。退院後は自宅に戻り室内で車椅子を利用する予定である。Aさんの障害高齢者の日常生活自立度判定基準はB-1である。

みなさん、こんにちは。
今日はベトナム人看護師さんからのメッセージがあります。

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みなさん、こんにちは。
毎日、お勉強ですか?今年もあとわずか、試験まで、あと数か月、ゴールがチラリと見えてきましたね。戦う準備もう出来ているかな?
ところでみなさん、写真は好きですか?写るほうではなく、撮る方です。私は好きです。日々の生活の中では面白いものや珍しいものがいっぱい。何より日本の景色が美しすぎて、写真に収めないともったいなく感じてしまいます。
可能であれば、自分の目の横にカメラを埋め込みたいくらいです。
人によっては、写真を撮るよりしっかり映像を目に焼き付け、記憶に残した方がいいと思う人もいますが、私はそう思えない。それを気にしていなければ、またきっかけがなければ、時間とともにその記憶は薄れていきます。もちろんその時に感じた感動なども一緒に。いずれその記憶もなくなります。でも、写真があればずっとあとになってもその記憶がよみがえります。
勉強も似ていると思います。一度、一所懸命覚えた知識が時間経過したら果たして自力でどのくらい覚えているのか疑問です。「えっ?なにそれ。知らない。初めて聞いた」なんて経験はないかしら。
どうやら新しい記憶が古い記憶を圧倒し、助けがなきゃ古い記憶が消されているようです。勉強したからって安心してはいけないです。適宜ノートをたどって復習しましょう。がんばって。

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では、本日の一般問題から

Aさん(65歳、女性)は夫と実父との3人暮らしである。脊柱管狭窄症の術後、地域包括ケア病棟に入院中である。退院後は自宅に戻り室内で車椅子を利用する予定である。Aさんの障害高齢者の日常生活自立度判定基準はB-1である。
看護師による家族への指導で最も適切なのはどれか。
1 家族の生活習慣を中心に屋内環境を整備する。
2 夜間の車椅子によるトイレへの移動は制限する。
3 退院後の生活の課題に応じて福祉用具を選定する。
4 ベッドから車椅子への移動介助にリフトの導入を勧める。

第106回看護師国家試験 午前問題69

1(×)
家族の生活習慣を中心に屋内環境を整備する。
これは正しそうに見えますが、家族の生活習慣よりも、Aさん本人の生活習慣を中心に屋内環境を整備します。
「屋内環境」はわかりましたか? 屋内の「屋」は屋根(やね:roof)の「屋」ですね。その内側なので、建物の中ということです。ここでは「うちの中」ということです。

2(×) 
夜間の車椅子によるトイレへの移動は制限する。
日常生活自立度判定基準はB-1なので、介助でトイレにうつることができます。制限しなくてもいいです。
日常生活自立度判定基準を忘れちゃった人は↓で確認

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000077382.pdf#search=%27%E6%97%A5%E5%B8%B8%E7%94%9F%E6%B4%BB%E8%87%AA%E7%AB%8B%E5%BA%A6%E5%88%A4%E5%AE%9A%E5%9F%BA%E6%BA%96%27外部リンク


3(〇)
退院後の生活の課題に応じて福祉用具を選定する。
福祉用具というのはベッドや車いすなど、本人や世話をする人に必要なものです。 選定というのは選ぶということです。

4(×)
ベッドから車椅子への移動介助にリフトの導入を勧める。
リフトが必要な状態であるとは問題文から読み取ることができないです。

本日はここまで。また、明日。