12/26 内分泌、呼吸器、循環器

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本日は約30名の学生さんが朝から頑張っていました。


みなさんお疲れ様でした。

講義を受けて多少なりとも得るものはあったでしょうか?

きちんと復習して今後の学習に活かしていってください。

それでは残した分野の解説をしていきます。


P7

まずは第104回の問題解説です。

1.バソプレシン
内分泌を勉強するときに大事にしてほしいとお伝えした4つの点に当てはめていくと、


①浸透圧上昇②バソプレシン③下垂体後葉④浸透圧低下(水が血管内に入ってくるので、血圧上昇)

(下垂体後葉は前葉に比べて分泌されるホルモンは少ないです。2つだけ。もう一つは何でしたっけ?)


直前の遠位尿細管においてナトリウムの再吸収が行われているので血液の濃度は濃くなります。

浸透圧という言葉を使うと、浸透圧の上昇と表せました。

それを薄めようとしてバソプレシンが働き、集合管で水の再吸収が行われました。

水分の再吸収は尿量を減らすことにもなるので、バソプレシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれます。

というわけで、「利尿の促進」は×です。逆ですね。


2.オキシトシン
①出産時、吸啜刺激②オキシトシン③下垂体後葉④子宮筋の収縮促進、乳汁分泌(射乳)

下垂体後葉の2つ目はこのホルモンです。2つだけなのでぜひ覚えておいてもらいたいです。

オキシトシンは母性の分野で学習されたかと思います。

働きを見てもらうと分かると思いますが、同じ母性でもエストロゲンプロゲステロンは妊娠に関係したホルモンでした。

こちらは、子宮筋を収縮されることで胎児を娩出させたり、出産後に子どもに与えるお乳に関係します。

選択肢にある「乳汁産生の促進」ではなく、乳汁を分泌させるのがオキシトシンです。

乳汁産生は、下垂体前葉から分泌されるプロラクチン。

過去問や模試にも度々出ているので、気になる方は「高プロラクチン血症」も調べてみてください。


3.カルシトニン◎
①血中カルシウム上昇②カルシトニン③甲状腺④血中カルシウム低下

今回の問題はこれが正解です。

画像を載せておきますので、こちらも見ていただけたらと思います。

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カルシトニンは血中カルシウム濃度が上昇すると、骨芽細胞に作用して、血中カルシウムを骨に取り込んでいく働きをします。

血糖値のときにやったインスリンが肝臓にある細胞に作用して糖を取り込む働きに似ていますね。

骨芽細胞がカルシウムを骨に取り込んでいく、このことを骨形成といいます。

その名のとおりでカルシウムを使って骨を作っていきます。

カルシトニンは甲状腺から分泌されますが、甲状腺ホルモンとは区別が必要です。



画像には逆の働きをするパラソルモンも載せておきました。

①血中カルシウム濃度低下②パラソルモン③副甲状腺④血中カルシウム濃度上昇

パラソルモンは血中カルシウム濃度が低下したときに分泌されて、破骨細胞に作用し、骨を削り取って血中に流していきます。

血糖値を上げるときに分泌された①~③のホルモンと同じですね。多いときに貯めておいたものを利用します。

カルシトニンは「骨形成」、パラソルモンは骨からみれば「骨破壊」、血管からみれば「骨吸収」ということができます。



4.アルドステロン
これは1.で出てきたバソプレシンとともに扱った血圧調節に関わるホルモンでした。

①浸透圧低下②アルドステロン③副腎皮質④浸透圧上昇(Naの再吸収←塩分が多くなると水分が欲しくなる→血管内の水分が増えるので血圧上昇)

同じ副腎でも髄質から出てきたホルモンは何でしたっけ?

血糖値のホルモンでやりました。

合わせて、このアルドステロンと同じ副腎皮質から出てくる血糖値を上げるホルモンは?

そんな風に繋げて勉強していくと単なる暗記にならないし、学んだことの復習にもなるので是非取り組んでもらいたいです。


P13、14

続いて呼吸器です。
右側のP14からです。



①肺の構造

右肺は三葉(上・中・下葉)、左肺は二葉(上・下葉)まで分化しています。
左右比べてもらうと右には中葉があるので、その分大きいと覚えておいてください。


右主気管支は左に比べて太く、短く、急傾斜という構造になっています。左主気管支はその真逆で細く、長く、傾斜が緩やかです。
そのため、食べ物などは右肺に入りやすく、誤嚥性肺炎を起こしやすい構造になっています。


肺炎は死因の第何位でしたでしょうか?それも合わせて学習していただけたらと思います。


気管は食道の前側にあります。
前か後ろかを問う問題は、過去問だけでなく、模試でもよく引っ掛けさせようと出題されていますね。注意が必要です。


肺の栄養血管は気管支動脈・静脈です。栄養や酸素を送る血管のことを栄養血管といいます。
よく肺動脈・静脈と勘違いされている方が多いですが、こちらは機能血管といいます。


この血管は、役割として栄養血管のように栄養や酸素を供給することではなく、、器官で行われる機能を果たすための通り道という別の働きを持っています。
今回でいえば、肺動脈・静脈は肺で行われるガス交換、左室からポンプ機能によって血液が送り出されるための機能血管といえます。


肺動脈を通ってガス交換によって酸素化されます。そして、肺静脈を通って左心に向かい、ポンプ機能で左室から全身に送られていきますよね。
ぜひ覚えておいてください。



②ガス交換

肺の中の気管支の先には肺胞があります。全身を巡って血液中の酸素が減って二酸化炭素が増えたら、右心を通って一度肺に戻されます。

ここでは、体内で回収してきた二酸化炭素と、吸気によって外界から得た酸素を入れ替えています。これをガス交換といいました。



P13の問題解説です。

1 右が3葉、左が2葉でした。
2 ◎
3 酸素に富んだ血液を送るのは肺静脈で、右心房ではなく、左心房ですね。
4 肺で行われるのは外呼吸、内呼吸は細胞でした。
5 栄養血管は気管支動脈・静脈でした。


P15、16


①刺激伝導系
刺激伝導が伝わる順番は、

1.洞房結節 2.房室結節 3.ヒス束 4.右脚、左脚 5.プルキンエ線維 でした。

洞房結節から最初の刺激が伝わっていくので、ペースメーカーと呼ばれています。

房室結節は、洞房結節が調子悪いときに自分で刺激を発生させてその先へと伝えていく力も持っているので、第二のペースメーカーと呼ばれています。

文に「心臓は二重支配を受ける」とありますが、単に「交感神経と副交感神経の影響を受ける」との意味と同じことを指しています。

国試や模試で出されて「二重支配ってなんだ??」となって間違えてしまう方もいましたが、惑わされないように注意してください。



②肺(小)循環と体(大)循環

ここで注意してもらいたいと思ったのは、「肺動脈では静脈血、肺静脈では動脈血が流れる」という点です。

「簡単すぎるよ」と思われた方もいらっしゃる方もいるかと思いますが、過去の受験生で「本番で読み間違えてケアレスミスしちゃった…」という方もいたので、得点するべき問題はきちんとモノにしてくさだいね。



P15の問題解説です。


第103回
1. 自動収縮(心臓の伸縮)が促進されるのは、交感神経によるものでしたね。交感神経が優位になれば促進、副交感神経が優位になれば抑制ですね。
2. ◎
3. ペースメーカーは始まり部分の洞房結節でした。これまでには「洞結節」と出題されたことがあったので、同じ意味としてその点も抑えておいてください。
4. 「支配」ときたら焦らずに「交感神経と副交感神経による支配(影響を受ける)だったな」と思い起こしてください。


第95回
「最も早く興奮=一番最初に刺激を送り出す」です。なので、3の洞結節(洞房結節)で正解です。



お疲れ様でした。質問あればコメントをお願いいたします。

書込み後すぐに公開されないので、こちらで確認後にお答えしていきます。

「脳神経の勉強したかった!」とアンケートに書いてくださった方がいました。

もしよかったら、ブログ中の「脳・神経、感覚器その1~4」の解説を見てみてください。



みなさんは今は国試の勉強で多忙かと思いますが、またここに遊びに来てください。


「合格したよ!!」とここに書き込んでもらえたら最高ですね。


様々な活動をしている看護師がいます。病院で働くだけが全てではありません。

いずれはこのブログをHPに作り変えて看護師が交流できる場にしていきたいと考えているので、

「自分は将来こんなことしたい!」

そんな思いもあれば是非聞かせてくださいね。