脳・神経、感覚器その1
大事な部分なのでおさらいです。
神経は大きく中枢と末梢に分けられました。中枢は脳と脊髄、末梢は体性神経と自律神経。さらに後者は以下のように枝分かれします。
体性神経ー感覚神経
―運動神経
自律神経ー交感神経
ー副交感神経
身体のいたるところに感覚を感じる受容器があります。眼、鼻、耳・・・など。講義内では指先で例えました。
①そこで得られた情報を中枢神経に伝える=指先に針が刺さった
②その受け取った情報を元に脳が対応策を決める=「刺さると痛い。血が出てしまう。危険だ!その場から指をを遠ざけないと!」
③その対応策を指令として末梢に送り返す=筋肉によって行動する。
①が指先=受容器、②が中枢である脳の思考、③は中枢からの指令が運動神経を伝って筋肉=効果器が反応する、といった流れがありました。
中枢である脳を介さない脊髄反射というものもありましたね!この流れでチラッと見ておいてください。
体性神経は「筋肉」を動かす。
自律神経は「内臓」を動かす。
脳・神経、感覚器はここが重要です。
第95回 中枢神経系で正しいのはどれか。
2.
下垂体は間脳の視床下部の下に垂れている物体。
3.
脳幹は延髄、橋、中脳をまとめた名称。
4.
第103回 視床下部の機能で正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 感覚系上行路の中継核
- 2. 長期記憶の形成
- 3. 摂食行動の調節
- 4. 飲水行動の調節
- 5. 姿勢の調節
解説
- 1.
感覚系上行路や運動系下行路の中継核(上に向かうときと、下に向かうときに通り道となる部分)は視床。
- 2. 長期に渡る記憶の形成は側頭葉の機能。
- 3. 視床下部にある満腹中枢や摂食中枢で摂食行動の調節を行います。◎
- 4. 3と同じ。◎
- 5. 姿勢保持は中脳の機能でした。
第101回 体温の恒常性を保つ中枢はどれか。
- 1. 大 脳
- 2. 視床下部
- 3. 橋
- 4. 延 髄
解説
1.
大脳はP5にほとんど記載をしていませんでした。この問題を通して書き込んでおいてください。運動や感覚、言語、記憶などの中枢があります。
2.
体温調節は間脳の視床下部でした。◎
3.
橋は呼吸中枢である延髄の手伝いをします。
4.
延髄は呼吸だけでなく、循環や消化などの中枢もあります。呼吸が問題に出やすいです。
第103回 呼吸中枢の存在する部位はどれか。
- 1. 大 脳
- 2. 小 脳
- 3. 延 髄
- 4. 脊 髄
解説
1.
上の問題を参照。
2.
小脳には身体のバランスを取る平衡覚の中枢があります。
3.
早速出ました!呼吸中枢は主に延髄で、橋も手伝っています。◎
4.
脊髄の役割は、中枢に情報を伝える仕事や、脳を介さずに反射的に運動を起こす脊髄反射がありました。
第97回 脊髄で正しいのはどれか。
- 1. 小脳に連なる。
- 2. 脊柱管内にある。
- 3. 2層の膜で保護されている。
- 4. 第10胸椎の高さで終わる。
解説
1.
脊髄は下から向かっていくと、延髄に連なる。脳幹は下から延髄・橋・中脳でした。橋が橋渡しをしているのはどこでしたっけ?
2.
脊柱は椎骨がつみ重なってできており、内部には縦にのびる脊柱管がある。この脊柱管の中に脊髄が収まっています。脊柱は骨が積み重なってできていて、その内側にある管が脊柱管です。この中で脊髄が守られています。脳の場合は頭蓋骨でした。◎
3.
髄膜は外側から硬膜、クモ膜、軟膜の3層の膜で保護されています。
4.
脊髄は第1腰椎(問題集によっては第2腰椎までとあるので、1から2と押さえておいてください)の高さで終わります。
- 次へ続く