【看護国試】第106回 精神保健医療福祉に関する法律について正しいのはどれか。2つ選べ。

みなさん、こんにちは。
この間、病棟主任をしている友人の猫が病気で、「もう助からない」と獣医(じゅうい:動物のお医者さんです)にいわれたそうです。彼女は悲しくてその場で泣いてしまったそうです。私は彼女をずいぶん前から知っていますが、一度も泣いたところを見たことがありません。スタッフを厳しく指導する人です。仕事も休んだことがありません。それなのに「今、自宅で猫に酸素療法を行い、仕事も2日間休んだ」というので、ちょっと笑ったら「笑いごとではない」と怒られました。「8月に義母が死んだ時よりも悲しい」とのことでした。
少子高齢化により、犬や猫のペットを自分の家族のように考えている日本人も少なくないので、みなさんも笑ったりしないようにしてくださいね。

では、本日の一般題から

精神保健医療福祉に関する法律について正しいのはどれか。2つ選べ。
1 自殺対策基本法に基づき自殺総合対策大綱が策定されている。
2 障害者基本法の対象は身体障害と精神障害の2障害と規定されている。
3 発達障害者支援法における発達障害の定義には統合失調症が含まれる。
4 精神通院医療の公費負担は精神保健福祉法による自立支援医療で規定されている。
5 犯罪被害者等基本法は犯罪被害者等の権利利権の保護を図ることを目的としている。

  第106回看護師国家試験 午前問題89

けっこう漢字がいっぱいある問題でしたね。

1(〇)自殺対策基本法に基づき自殺総合対策大綱が策定されている。
日本では自殺する人が多いので、それを防止する方法が規定されています。

2(×)障害者基本法の対象は身体障害と精神障害の2障害と規定されている。
障害者は「身体障害」「知的障害」「精神障害」「その他の心身機能の障害」とされ、「2障害」ではないです。

3(×)発達障害者支援法における発達障害の定義には統合失調症が含まれる。
発達障害のなかに、統合失調症は含まれないです。

4(×)精神通院医療の公費負担は精神保健福祉法による自立支援医療で規定されている。
これは「障害者の日常生活および社会生活を総合的に支援するための法律」(障害者総合支援法ともいいます)で規定されています。
えッ、法律の名前が難しすぎる? そうなんです、日本人の看護学生も苦労しています。

5(〇)犯罪被害者等基本法は犯罪被害者等の権利利権の保護を図ることを目的としている。
犯罪被害者(はんざい ひがいしゃ)というのは犯罪にあった人のことです。犯人ではありません。犯罪にあった人はニュースに出たりして、困っています。その人たちの権利を守る法律です。

この問題は難しい問題でしたね。う~む。 

本日はここまで。また、明日。