12/27 脳・神経、感覚器その2

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 第104回 脳血管造影を行う患者の看護について最も適切なのはどれか。

  • 1. 前日に側頭部の剃毛を行う。
  • 2. 検査30分前まで食事摂取が可能である。
  • 3. 検査中は患者に話しかけない。
  • 4. 穿刺部の末梢側の動脈の拍動を確認する。

 

解説

1. 

脳血管造影を行うときは、鼠径部から大腿動脈を穿刺してカテーテルを挿入していきます。なので、検査前日に腹部から両鼠径部を広範囲に渡って剃毛しなければいけません。

2.

検査当日は食事を控える必要があります。なぜでしょうかね?

3. 

この検査は局所麻酔で行われるので、患者さんの意識は清明です。ですが、看護師は造影剤の副作用や、急変の可能性などを考えて備えておく必要があるので、患者さんへの声かけなどを行いつつ、全身状態を観察していきます。

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4. 

この検査では、カテーテル穿刺部より下の部位で動脈閉塞をきたす可能性があります。そのため、検査前後にかけて足背動脈の拍動を触知し、循環動態を確認することが必要です。◎

 

 

P12

 

第93回 中枢神経系を保護する組織で正しいのはどれか。

  • 1. 髄膜は外側から硬膜、軟膜、クモ膜である。
  • 2. 軟膜下は脳脊髄液で満たされている。
  • 3. 脳脊髄液は脳室の脈絡叢から分泌される。
  • 4. 脳脊髄液はリンパ管に吸収される。

 

解説

1. 

髄膜は外側から硬膜、クモ膜、軟膜です。

2. 

クモ膜と軟膜の間にある空間をクモ膜下腔といいます。クモ膜下腔は脳脊髄液で満たされています。

3. 

脳脊髄液は脳室にある脈絡叢で産生されます。◎

4. 

脳脊髄液はクモ膜顆粒から静脈血中へと吸収されます。

 

 

P14

 

第104回 前頭葉の障害に伴う症状で正しいのはどれか。2つ選べ。

  • 1. 人格の変化
  • 2. 感覚性失語
  • 3. 自発性の欠乏
  • 4. 平衡機能障害
  • 5. 左右識別障害

 

解説

1. 

前頭葉は、人格や運動、運動性言語など人としての重要な働きに関わっています。前頭葉の障害にでは、人格や行動(自発性が低下)に変化が現れたり、記銘力の低下(記憶障害)、運動性言語障害ブローカ失語)などがみられます。ブローカ失語とはどんな失語でしたか?◎

2. 

感覚性失語(ウェルニッケ失語)は側頭葉での障害でみられる。機能としては、他に記憶や聴覚もあります。ウェルニッケ失語とは?

3. 

1と同様。◎

4. 

小脳は大脳と連携して滑らかに運動できるように調節しており、また、身体の平衡を保ちます。小脳の障害では、運動失調や筋緊張の低下、振戦などがみられます。酔っ払いがフラフラするのは小脳が関係しています。

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5. 

左右の識別は頭頂葉の機能でした。障害が起こると、様々な感覚障害や、左右の区別がつかなくなります。

 

 

第101回 ブローカ失語のある患者とのコミュニケーション方法で適切なのはどれか。

  • 1. 五十音表を使う。
  • 2. 患者の言い間違いは言い直すよう促す。
  • 3. 言葉で話しかけるよりもイラストを見せる。
  • 4. 「はい」、「いいえ」で答えられる質問をする。

 

解説

1. 

失語症の場合、理解力は問題ないので五十音表を用いる必要はありません。

2. 

発語が障害されているので、言い直すことは難しいです。しかも、うまく話せないことがストレスとなって患者さんの負担になるため、適切ではないです。

3. 

1と同じで理解力は問題ないので、話しかけられたことに対して問題なく理解できます。

4. 

うなづきや首を振ること、「はい」や「いいえ」と一言で答えられるよう質問内容を工夫すると良いです。これをクローズド・クエスチョンといいます。◎

 

 

 P18

 

第104回 閉眼に関与する神経はどれか。

  • 1. 動眼神経
  • 2. 滑車神経
  • 3. 三叉神経
  • 4. 外転神経
  • 5. 顔面神経

 

解説

1. 

動眼神経は開眼や瞳孔の調節(縮瞳)、眼球運動(内側と上下の動き)に関与しています。◎

2. 

滑車神経は眼球運動の中でも、「内側斜め下」の動きにに関与していました。内側ということは、動眼神経も同時に働いています。

3. 

三叉神経は顔面の感覚や、顎を動かす働きを持つので咀嚼に関与しています。

4. 

外転神経は眼球運動の中でも眼を外側に向ける働きがあります。

5. 

顔面神経は顔の表情を作っています。また、舌の前半2/3の味覚にも関与しています。舌の後半1/3の味覚はどこでしたっけ?そして、それらは味覚とともに何かの分泌も行っていましたね。

 

 

第98回 内耳とともに平衡覚に関与するのはどれか。

  • 1. 聴覚
  • 2. 嗅覚
  • 3. 視覚
  • 4. 味覚

 

解説

1. 

聴覚は平衡覚と同じ内耳で関係していましたが、平衡覚との直接的な関与はありません。

2. 

嗅覚では体の傾きを感じることはできません。

3. 

平衡覚は姿勢をまっすぐに維持したり、他にも回転や加速を感じます。平衡覚のある内耳の情報が最も大切ですが、眼で見ることで身体が傾いているかどうかを判断できますよね?ということでこれが正解です。(平衡に関わるのは脳でいうとどこでしたっけ?)◎

4. 

味覚でも体の傾きを感じることはできません。

 

 

第103回 脳神経とその機能の組合せで正しいのはどれか。

  • 1. 顔面神経 ─ 顔の感覚
  • 2. 舌下神経 ─ 舌の運動
  • 3. 動眼神経 ─ 眼球の外転
  • 4. 三叉神経 ─ 額のしわ寄せ

 

解説

1. 

顔面神経は104回の問題の解説を参照。

2.

舌下神経は舌に繋がる筋肉に繋がるので、舌の運動に関わっています。◎

3. 

動眼神経も104回の問題の解説を参照。

4. 

三叉神経も104回の問題の解説を参照。

 

 

第96回 脳神経とその障害による症状との組合わせで正しいのはどれか。

  • 1. 視神経 ─ 複視
  • 2. 舌下神経 ─ 舌の偏位
  • 3. 動眼神経 ─ 眼球の外転不能
  • 4. 三叉神経 ─ 額のしわ寄せ不能

 

解説

1. 

視神経の障害は、視野や狭くなったり、視力障害が生じたりします。複視とは何か?どんなときに起きるのか?ぜひ調べてみてください。

2. 

舌下神経は内の運動でしたね。障害によって舌が麻痺し、麻痺側に曲がる特徴があります。◎

3. 

動眼神経は眼球運動の大半に関わっていますが、外側を向けるのは外転神経でした。なので、外転不能になるのは外転神経の障害です。動眼神経が麻痺した場合には何が起きますか?

4. 

三叉神経は顔の感覚と、顎の動きに関わっていました。額のしわ寄せは「表情」に含まれるので。それが不能になるということはあの神経の障害ですね!

 

 

 

続く