【看護国試】第106回 慢性閉塞性肺疾患について正しいのはどれか。

みなさん、こんには。模擬テストはいかがでしたか?
「できなかった」といってがっかりするんじゃなくて、どこがどのように間違えていたか、もう一度復習をしておいてください。
3時間くらいかかると思います。30分くらい見て、「ふ~ん」なんて別なことやっているとまた、間違う可能性が大きいです。
読めなかった漢字もノートに書いて覚えてくださいね。
本当の国家試験で間違えないでね。

では、本日の一般問題から始めます。

慢性閉塞性肺疾患について正しいのはどれか。
1 残気量は減少する。
2 %肺活量の低下が著明である。
3 肺コンプライアンスは上昇する。
4 可逆性の気流閉塞が特徴である。

第106回看護師国家試験 午後問題28

慢性閉塞性肺疾患(まんせい へいそくせい はししっかん:COPD
はわかりましたか? わからなかった方は↓を見てください。

http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=12外部リンク

1(×)残気量は減少する。
残気量というのは息を吐いたときに、肺の中に残っている空気の量です。 COPDでは肺がうまく機能していないので、残気量は上昇します。

2(×)%肺活量の低下が著明である。
%vital capacityはあまり低下しません。著明(ちょめい)というのは「とてもはっきりしている」ということです。
「著明な運動障害がある」「腹部の腫瘍が著明である」など、よく使われます。

3(〇)肺コンプライアンスは上昇する。
「肺コンプライアンス」というのは簡単にいうと「肺のふくらみやすさ」のことです。COPDでは肺胞がこわれているので、肺はふくらみやすくなります。てことは「上昇」ということになります。

4(×)可逆性の気流閉塞が特徴である。
可逆性(かぎゃくせい)という難しいことばがでましたね。可逆性は「元に戻る」ことができることです。では、元に戻らないことはなんといいますか?「不可逆性(ふかぎゃくせい)」といいます。
気流閉塞というのは、しぼんだゴム風船(ふうせん)はイメージできますか? できない方は↓ 下のむらさき色の風船をみてね。
https://ameblo.jp/rose-dance-m/entry-12247482619.html外部リンク
肺がしぼんだ状態なので、十分に呼吸ができないんです。
それが「不可逆性」で元に戻らないんです。
「可逆性」でないということです。

本日はここまで。また、明日。