【看護国試】第106回 患者の情報の取り扱いについて正しいのはどれか。

みなさん、こんにちは。
この間、こんなニュースがありました。
東京オリンピックに出たいと思っていた選手(athlete)がライバル(rival)の飲み物に薬を入れてその人を失格にさせたらしいです。卑怯(ひきょう)です。
「卑怯(ひきょう)」は目的を果たすために悪いことをすることです。
その反対は「正々堂々(せいせい どうどう)」です。正々堂々はなにか目的を果たすために、自分の力でやることです。
試験で携帯電話などをポケットに入れこっそり見たり、隣の人の答を見たりするカンニング(cheat on an exam)も卑怯なことです。
EPA看護師候補者は試験でも仕事でも「正々堂々」とがんばっていきましょう。
正々堂々ということば、覚えてね。

では、今日の一般問題です。

患者の情報の取り扱いについて正しいのはどれか。
1 看護師の守秘義務は医療法で規定されている。
2 統計的に処理された情報から患者個人を特定できる。
3 利用目的が明確であっても患者の情報の活用は制限される。
4 転院先の病院と患者の情報を共有する場合は患者の同意が必要である。

第106回看護師国家試験 午後問題33

1(×)看護師の守秘義務は医療法で規定されている。
看護師の守秘義務は「保健師助産師看護師法」に規定されています。
何回もやっていますので、間違わなかったでしょう?

2(×)統計的に処理された情報から患者個人を特定できる。
統計的とうけいてきstatistical)ということばはわかりましたか?
統計的に処理された情報から患者さん個人を知ることができるとしたら秘密を守れていないということなんじゃないかしら。
患者さん個人を特定されるようなことがあってはいけないです。

3(〇)利用目的が明確であっても患者の情報の活用は制限される。
利用目的がはっきりしていても患者さんの情報の活用は制限されます。患者さんの同意も必要です。

4(〇)転院先の病院と患者の情報を共有する場合は患者の同意が必要である。
患者さんが病院を変わるときに、本人の情報をその病院に伝える時は患者さんの同意が必要です。


この問題は混乱を来したということで「3」「4」が正解となっています。
一種の不適切問題です。
本日はここまで。 また、明日。