【看護国試】第106回 脳出血の後遺症で左片麻痺と嚥下障害のある患者の家族に食事介助の指導を行うときの説明で適切なのはどれか。

みなさん、こんにちは。
さて、「悪心」。これはなんと読みますか? まだ、「あくしん」と読んでいる人がいました。 「あくしん」じゃないよ。「おしん」と読みますよ。 
「どういう意味ですか?」というと「し~ん」と誰も答えられません。まー。
「嘔気(おうき)」または「吐き気(はきけ)と同じの意味です。
ことばは大事です。書けなくてもいいから(日本語の先生方、ごめんなさい)読めて、意味がわかるようにね。国家試験までになるべく多くのことば、知っておいてね。たのんだよ。
では、本日の問題です。

脳出血の後遺症で左片麻痺と嚥下障害のある患者の家族に食事介助の指導を行うときの説明で適切なのはどれか。
1 「食材にこんにゃくを入れると良いですよ」
2 「体を起こしたら、左の脇の下をクッションで支えましょう」
3 「口の左側に食べ物を入れるようにしましょう」
4 「飲み込むときに咳が出なければ誤嚥の心配はありません」

第106回看護師国家試験 午後問題39

1(×)「食材にこんにゃくを入れると良いですよ」
学習会でこんにゃくを食べてみたでしょう? 思い出しましたか?
ハラールだよ」といっても嫌いなようでしたね。こんにゃくは噛みにくいです。そして、飲み込みにくい食品です。 嚥下障害の人に与えるのは間違いです。

2(〇)「体を起こしたら、左の脇の下をクッションで支えましょう」
この患者さんは左片麻痺なので、左側に倒れやすいです。クッションで支えて、座位を保持すると誤嚥しにくいです。

3(×)「口の左側に食べ物を入れるようにしましょう」
片麻痺の人に左側に食べ物を入れると、誤嚥するんじゃないですか?危ないです。

4(×)「飲み込むときに咳が出なければ誤嚥の心配はありません」
身体が弱い人や高齢者は食べ物のかけらが気管に落ちても、咳を出せないくらい、反応が鈍い人がいます。 みなさんも、「ナンニモ症状がないのに、患者さんが肺炎になっていた」という経験があるかと思います。よって、間違いです。

本日はここまで。

また、明日。