【看護国試】母性看護学の状況設定!その1

 

 

みなさん今日もお疲れ様でした!

 

講義終わりに渡した問題の解説を載せておきます。 

 

 P14

 

 

第99回
32歳の初産婦。会社員。妊娠8週0日。身長160cm、体重50kg(非妊時53kg)。「食べると気持ちが悪くなるので、妊娠前のようには食事がとれない。3食をとるようにがんばっているが、よく食べられたと思ったときに限ってその後に吐いてしまう」と話す。

問題1
妊婦の訴えに対するアセスメントに必要な情報で優先度が高いのはどれか。

  • 1. 腹 囲
  • 2. Hb値
  • 3. 排便状況
  • 4. 尿ケトン体

 

 

 

解説

 

 

正解は「4」です。

 

1. 腹囲は妊娠初期の段階ではなく、通常4ヶ月以降の健診時に行います。

 

2. 文中からつわり、もしくは妊娠悪阻がみられています。脱水によって貧血になることは考えられますが、今回の状況では優先度は低いです。

 

3. プロゲステロンの影響で便秘傾向であったり、妊娠悪阻の状況で便秘を訴える妊婦さんはとても多いです。ただ、文中にあるようにアセスメントをする上では優先度は低いですね。

 

4. 食事摂取が不足すると、エネルギー源である糖質が不足していきます。代わりに脂肪が分解されていくと、ケトン体が増加して同時に血中や尿中ケトン体も増加します。

 

 

 

問題2
食事の摂取方法に関する説明で適切なのはどれか。

  • 1. 少量ずつ食べる。
  • 2. 糖分を多くとる。
  • 3. 水分摂取は控える。
  • 4. 時間を決めて食べる。
  • 5. サプリメントをとる。

 

 

解説

 

 

正解は「1」です。

 

 

1. 妊婦さんにとって辛い時期です。食べられるときもあれば口に入れるのも嫌だったりします。何回かに分けていいので、少量ずつ栄養補給してもらいます。

 

2. 糖分は控えなくてはいけません。妊娠糖尿病のことをもう一度みておいてください。

 

3. むしろ促しが必要ですね。

 

4. 看護師がサプリメントを勧めることは通常ないです。つわりのときの栄養摂取は、何回かに分けていいので、食べられるときに少量ずつ栄養補給してもらいます。

 

 

 

問題3
妊娠20週0日。「気分はとても良いです。元気になったら、夫は家事をしてくれなくなって、私が妊娠しているのを忘れているかのようです。私もこのお腹に赤ちゃんがいるって、まだ信じられない感じがします」と話す。対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 男性が父親としての役割を意識するのは出産後であることを説明する。
  • 2. 夫とともに出産準備教室に参加することを勧める。
  • 3. 夫に家事を手伝うように看護師から伝える。
  • 4. 夫の立会い分娩を提案する。

 

 

解説

 

 

正解は「2」です。

 

 

1. 個人差はありますが、妊娠中から男性が父親としての役割を意識するべきですね。

 

2. 文中から妻の妊娠に対する関心が低下して、父親としての自覚が不足していると考えられます。一緒に出産準備教室に通うことで親になるという自覚が芽生えることを期待したいですね。

 

3. 家族間の問題に対して医療者が夫にだけ指導することは好ましいとは言えません。

 

4. まだ20週なのでm今の時期にこちらから提案するのは適切ではありません。