【看護国試】第92回 78歳の女性。一人暮らし。庭で雑草を取っていたとき、急に腰痛が起こり起立不能となり入院した。エックス線撮影で第Ⅰ腰椎圧迫骨折と中程度の骨粗鬆症とが認められ、床上安静の指示が出された。腰痛のため寝返りを打つことも困難であったが、コルセット固定と安静の結果、回復がみられた。

みなさん、こんにちは。
この時期、日本の夕飯にはよく鍋料理(なべりょうり)がでます。↓

http://image.search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A2RCKw2w4ARYyDkA_gSU3uV7?p=%E9%8D%8B%E6%96%99%E7%90%86&aq=-1&oq=&ei=UTF-8外部リンク

いろいろな種類があるでしょう? 鍋料理は身体を温めてくれますし、作り方も簡単です。
ハラールの人も食べられるようにとりの水炊きを紹介します。↓

http://cookpad.com/recipe/4092526外部リンク

ポン酢というソースにつけて食べます。ポン酢は簡単にいうと酢や酸っぱい果物としょうゆを合わせたものです。売っているのもありますが、みりんが入っているのでハラールの人は自分で作った方がいいかも。
ポン酢の作り方はこちら↓

http://cookpad.com/recipe/2655767外部リンク

友だちと一緒に食べるとよりおいしいと思います。
一人で食べるなら、残りは次の日、温めて食べるだけなので勉強時間が増えるかも。

では、昨日の問題の答から

問題 78歳の女性。一人暮らし。庭で雑草を取っていたとき、急に腰痛が起こり起立不能となり入院した。エックス線撮影で第Ⅰ腰椎圧迫骨折と中程度の骨粗鬆症とが認められ、床上安静の指示が出された。腰痛のため寝返りを打つことも困難であったが、コルセット固定と安静の結果、回復がみられた。
離床開始後の再骨折予防教育として適切なのはどれか。
1. 体幹のひねり程度は差し支えない。
2. 歩行時はコルセットを装着する。
3. 裾の長い寝衣で下肢を保護する。
4. バランス感覚保持のため杖はなるべく使わない。

第92回看護師国家試験 午後問題27改訂

昨日の解答解説
解答 2
解説
1.(×) 体幹のひねり程度は差し支えない。
体幹の捻転は腰部の負担となる。再骨折の原因ともなりうる。
2.(〇) 歩行時はコルセットを装着する。
歩行時は腰部負担軽減のためコルセットを装置し、骨折を予防する。
3. (×) 裾の長い寝衣で下肢を保護する。
裾の長い寝衣では、歩行時に転倒リスクが増し、骨折を生じる危険性がある。
4. (×) バランス感覚保持のため杖はなるべく使わない。
バランスを保持するためにも杖を使用し、転倒予防に努める。バランス感覚トレーニングでも若い人とは異なるアプローチが必要である。

では、今日は認知症について勉強しましょう。
65歳以上の高齢者のうち、認知症を発症している人は2012年時点で約462万人と推計されています。認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると推計されています。65歳以上の4人に1人が認知症とその“予備軍”となる計算です。2025年には700万人を超えるとの推計値を発表されています。

認知症にはいくつかの種類がありますが、主なものとして、以下の4つが挙げられます。
アルツハイマー認知症アルツハイマーがた にんちしょうDementia of Alzheimer's type
脳血管型認知症のうけっかんがた にんちしょうVascular dementia
レビー小体型認知症レビーしょうたいがた にんちしょうDementia with Lewy Bodies; DLB
前頭側頭型認知症ぜんとうそくとうがた にんちしょうFrontotemporal dementia
このうち約60%はアルツハイマー認知症が原因とされています。アルツハイマー認知症認知症の代表的な疾患です。症状は中核症状と周辺症状(行動・精神症状)に分けられます。
レビー小体認知症も診断が付き易くなったためか、従来発表されていたよりも多い割合になっています。だいたい認知症全体の20%くらい、男性は女性の2倍と言われています。初期より幻覚、特に幻視が現れることがしばしばです。パーキンソン病に似た歩行の障害や体の固さを伴います。
前頭側頭型認知症は、前頭葉や側頭葉前方の萎縮が目立ち、特徴的な症状を示す疾患群をいいます。特徴的な症状としては、性格変化と社交性の消失が初期からみられます。記憶障害は目立ちません。

最近注目されているのが、軽度認知障害(MCI)です。言葉だけでも覚えておきましょう。
軽度認知障害Mild Cognitive Impairment:MCI)は、認知症の予備軍(潜在的認知症)のことをいいます。
認知症に移行する危険性が高い状態と言えますが、MCIの人すべてが認知症にかかるとは限りません。
共通する診断基準としては以下の5つがあります。
1.本人や家族から記憶障害の訴えがある
2.年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害がある
3.日常生活には問題がない
4.全般的な認知機能はおおむね正常
5.認知症ではない
これらのすべてにあてはまったとき、MCIであると診断されます。

介護福祉士にケアのあり方を問う問題があります。 見てみましょう。

問題 ふりかけをかけたご飯を,「アリがたかっているから食べられない」と訴えるレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の人への対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1.落ち着いて口に入れてみることを勧める。
2.「アリはいません,おなかが空くので食べてください」と促す。
3.「お好きなものがありましたよ」と好物を示して食事を勧める。
4.通常のご飯に取り替えて,「もう大丈夫でしょうか」と食事を勧める。
5.「おなかが空いていないのなら,無理して食べなくてもいいですよ」と下膳する。

第27回介護福祉士国家試験 問題84

「アリがたかっている」というのはアリという虫がいっぱいくっついている。という意味です。↓

http://blog.nakatanigo.net/design/50811839外部リンク

明日は秋葉原キャンパスで学習会があります。毎日通信はまた、来週。
がんばって。