【看護国試】第106回 このときのAさんのアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。
みなさん、こんにちは
昨日、ノートをとることをいいましたが、日本にはそのための文房具がたくさんあります。
また、それらはおもしろそうです。↓ そんなに高くありません。
文房具やさんで、自分に合った文房具を見つけて、ノートを楽しくとってみてください。
では、昨日の問題の続きから。
昨日の問題の内容も関係あるので、ちょっと読み直してみてください。
Aさん(23歳、男性)マラソンの途中で嘔吐し、意識混濁状態となり救急車で搬送された。来院時、体温39.5℃で、熱中症と診断された。気管挿管と人工呼吸器管理が実施された。膀胱留置カテーテルを挿入後に輸液療法を開始して、ICUに入室した。表面冷却と血管内冷却によって体温は37℃台に下降した。 第106回 看護師国家試験 午後問題115-116問題文 |
問は↓です。
このときのAさんのアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。 第106回 看護師国家試験午後問題115 |
1.(×)貧血である。
ヘモグロビン(Hb)ならびにヘマトクリット(Ht)ともに基準範囲内です。貧血ではないですね。
2.(〇)筋肉が障害されている。
K6.5nEq/L、AST(GOT)70 IU/L、ALT(GPT)88 IU/L尿、一般検査
でミオグロビン陽性。ということで、マラソンをやっていたことにより、筋肉が障害されていると判断します。
3.(〇)致死性不整脈が出現しやすい。
K値が6.0mEq/L以上になると、致死性不整脈(心室細動)の出現や心停止を引き起こす危険性があります。AさんのKはK6.5nEq/Lでした。
4.(×)心原性ショックを起こしている。
心原性ショックとは、心筋の収縮力または心拍数の異常による低心拍状態による急性循環不全のことです。わかりやすくイメージすると心筋梗塞の時心原性ショックが起こります。
その基準は、収縮期血圧90㎜Hg未満、尿量20ml/時未満、意識障害や四肢冷感、冷や汗などを認められます。
Aさんの場合は、心原性ショックには当てはまりません。
5.(×)利尿薬の使用が必要な状況である。
AさんのNaは高く、Kは高い。クレアチニンも高く腎機能が低下しています。この状態で利尿剤を使うと腎機能がさらに悪くなる可能性があります。
この問題は難しかったです。検査値もギリギリのところを設定したりして、看護師候補者をひっかけ(trick)ようとしたんでしょうか。
でも、私たちはそんなひっかけ問題に負けません。
ここで、もう一度、検査データをしっかり復習しましょう。
では、また、来週。わからない単語を整理して。「打倒、ひっかけ問題」でがんばりましょう。えッ、意味がわからない? 打倒(だとう:knockdown)が?よい週末をお過ごしください。