【看護国試】第106回 A君(2歳6か月、男児)。両親との3人暮らし。脳性麻痺と診断され、自力で座位の保持と歩行はできず専用の車椅子を使用している。話しかけると相手の目を見て笑顔を見せ、喃語を話す。食事はきざみ食でスプーンを使うことができるが、こぼすことが多く、介助が必要である。排泄、清潔及び更衣は全介助が必要である。

みなさん、こんにちは。
今日はベトナム人看護師さんからのメッセージがあります。

*****************************

みなさん、こんにちは。春ですね。空気を思いっきり、胸いっぱいに吸って、眠気を飛ばして、新しい一日を迎えましょう。
さて、春と言えば…ベトナムの「春巻き」という食べものを知っていますか?揚げ春巻き(あげ はるまき)と生春巻き(なま はるまき)があります。それはベトナム語とは全然違う呼び方ですが、日本語の「春巻き」という呼び名が好きです。「春を巻く」なんて贅沢(ぜいたく)ですね。調べてみると春の食材を皮で包んで巻いたのというのが春巻きの語源だそうです。ベトナムでは一度、準備すると多く出来てしまうのでお正月や何か家族が集まる時によく作ります。
作り方はとても簡単です。揚げ春巻きはミンチにした豚肉、春雨、もやし、ニンジン、玉ねぎ、きくらげ、干したシイタケなどを細かく刻み、最後に溶かした卵で軽くまとめ、ライスペーパーで長細く包んで揚げるだけ。生春巻きは生でも食べられるようにお肉やエビに火を通し、後は好みの野菜をある程度のサイズに切って、ライスペーパーで巻くだけです。簡単ですし、野菜が多く食べられるヘルシーな食べ物として、最近日本でも生春巻きが流行っているようです。入れる具材は好みで、食べられるものや好きなもので作れますのでぜび一度試してください。
揚げ春巻き↓

https://allabout.co.jp/gm/gc/224606/外部リンク

生春巻き↓

http://eonet.jp/health/recipe/recipe.cgi?recipeid=57外部リンク

*****************************

では、「春を巻く」の後は知識を巻きましょう。
状況設定問題の続きです。

A君(2歳6か月、男児)。両親との3人暮らし。脳性麻痺と診断され、自力で座位の保持と歩行はできず専用の車椅子を使用している。話しかけると相手の目を見て笑顔を見せ、喃語を話す。食事はきざみ食でスプーンを使うことができるが、こぼすことが多く、介助が必要である。排泄、清潔及び更衣は全介助が必要である。

定期受診のため外来を受診した。バイタルサインは、体温37.5℃、呼吸数
32/分、心拍数120/分、血圧108/48 mmHgであった。両上肢と手関節は屈曲、両下肢は交差伸展し、背を反らしており、全身か緊張している。母親は看護師に「Aは、便は出ない日がありますが大体毎日出ています。時々夜遅くまで眠らない日がありますが日中は機嫌良くしています」と話した。
母親に指導すべき内容で優先度か高いのはどれか。
1 感染予防
2 筋緊張の緩和
3 排便コントロール
4 睡眠パターンのコントロール


第106回 看護師国家試験 午前問題103

 

脳性麻痺はわかりましたか? イメージできなかった人は↓をご覧ください。

http://ameblo.jp/bauchan0619/entry-11974620021.html外部リンク

答は「2 筋緊張の緩和」です。
あまりに筋の緊張が強いと手足の関節の運動などが、制限され、そのままになってしまうことがあります。
マッサージなどをするとして、筋の緊張を和らげていくと動かしやすくなるかと思います。
「3 排便のコントロール」よりも、「4 睡眠パターンのコントロール」のことも大切ですが、それよりも「2 筋の緊張の緩和」のほうが「優先度ゆうせんどpriority)」は高いです。
読んで意味を変わるようにしておいてくださいね。
では、また明日。