【看護国試】第89回 高齢者の転倒予防のための援助で誤っているのはどれか。
みなさん、こんにちは。
みなさんは、風船バレーを知っていますか？ 高齢者がよくやるゲームです。↓
http://allwaynonoichi.kitemi.net/e80019.html外部リンク
風船バレーは、片麻痺の人もそうでない人も、歩ける人も歩けない人も楽しめる楽しいゲームです。
ルールはひとつだけ、床に風船がついたら負けです。
両手で受けてもいいですし、ネットタッチもOKです。
秋はスポーツも楽しめる季節なので、病棟にスペースがあったら、患者さんと楽しんでほしいです。
では、昨日の問題の答から
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問題 高齢者の転倒予防のための援助で誤っているのはどれか。 第89回看護師国家試験 午前問題111 |
解答 １
解説
1（×）ベッドの高さは60cmにする。
ベッドの高さは端坐位になったとき、膝が直角に曲がった高さ（約45cm）がよいとされている。ベッドはやや高めの方が立ち上がりやすいが、安定した座位を取ることがまずは必要になる。足の裏がしっかりつく高さが望ましい。また、高いベッドで端座位をとっていてすべりおちる事も転落につながる
2（〇）起床時はしばらく座ってから立ち上るよう話す。
起床直後は起立性低血圧を起こすことがある。少しずつ起きる・起きてから一呼吸おくなど、段階的にゆっくり行動する。
3（〇） 廊下は手すりを利用して歩行するよう話す。
廊下や階段の手すりを利用した歩行が転倒予防となる。特に階段は注意が必要。一つ一つの段の区別がつきにくかったり滑ってしまう事がある。
4（〇）履物（はきもの）は靴タイプのものとする。
室内でも靴タイプの履物の方が転倒予防になる。スリッパやサンダルではなく、踵までしっかりかぶっている安定した履物が良い。
靴タイプの履物 ↓
では、今日は介護保険施設について説明します。
介護保険施設とは、介護保険サービスで利用できる公的な施設です。「特別養護老人ホーム（特養）」、リハビリを中心とした「介護老人保健施設（老健）」、長期入院して療養する「介護療養型医療施設（療養病床）」の3種類があります。いずれも、要介護の認定を受けた人が対象です。特に特養は昨年から「要介護３以上」の人が入所できる施設になりました。
これらの施設は日本の看護学生も、「よくわからない！」といっています。本当にそうです。見た目も似ているし、ホテルみたいに豪華なものもあれば、シンプルなものもあり、可愛らしい外観であったり…。これに介護保険外の施設が入ってくるとさらにわからなくなります。しかし、これら３つの施設の違いは知っておいてください。
今日は特別養護老人ホームについて説明します。「特別養護老人ホーム」は老人福祉法上の呼び方です。介護保険上の呼び方は「介護老人福祉施設」です。これだけでも「同じ施設なのに何故２つも名前があるの？？？？」ですね。
一番古い特別養護老人ホームは1895年に建てられたとも1961年にたてられたとも言われています。昭和38年に老人福祉法という法律が出来、「特別養護老人ホーム」という名前になりました。そして平成12年に介護保険法という法律ができました。介護保険法のもとでは「介護老人福祉施設」という名前が出されています。老人福祉法に基づき認可された特別養護老人ホームを介護保険で指定したのが介護保険福祉施設です。そのため、ほとんどの特別養護老人ホームは「特別養護老人ホーム」と、「介護老人福祉施設」の二つの名前をもっています。
＊入所している期間に制限はなく、高度な医療が必要にならない限り、最期まで（高齢者が亡くなるまで）住み続けられる。
＊要介護度3以上の人が入所の対象です。
＊サービスの内容は、
・介護サービス（食事、入浴、排泄などの介助、機能訓練、通院の付き添い、安否
確認、緊急時対応など）
・食事サービス
・生活支援サービス（居室の掃除・洗濯・買い物など）
・アクティビティ（イベントの実施、趣味や体操など）
・健康管理サービス（健康相談、服薬管理、近隣医療機関との提携など）。
簡単にいうと高齢者が『生活する場所』です。生活するための力が衰え、1人で自宅で生活することが出来なくなった時に入所する場所です。
では、ここで問題です。
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問題 介護老人福祉施設の説明で適切なのはどれか。 第100回看護師国家試験 午後問題64 改訂 |
答とその理由を考えてみてね。 本日はここまで。 また、明日。
