【看護国試】第106回
みなさん、こんにちは。
今日はインドネシア人看護師さんからのメッセージがあります。
*****************************
みなさん、こんにちは。元気ですか。ムスリムの人たちはラマダンの時期ですね。大変だと思いますが、がんばってください。
さて、私はこの間、インドネシアに帰国しました。久しぶりに帰ったので、とても楽しかったです。インドネシアはこれから発展する国なのでいろいろな準備をしているようです。高いビルやデパートストアなどいたるところに建てられていました。電車も今は日本みたいに電車の中にはエアコンがついていたりちゃんときれいになっていてとても乗りやすくなりました。昔、電車の屋根に乗ったことを思い出しました。もちろん今では屋根に乗る人もいません。
デパートストアやモールがたくさんありますが、物の値段が高いにも関わらず、毎日人で混雑していました。インドネシア人はものを買う力があるということですね。それもびっくりしました。
みなさんも、国家試験に合格したら、一時帰国してみてください。
*****************************
では、今日も母性の問題をやります。
次の文を読み、問に答えなさい。 Aさん(26歳、経産婦)は夫(30歳)と長女(2歳)の3人で暮らしている。妊娠37週2日、これまでの妊娠経過に異常はない。9時に陣痛が開始し、10時に夫に付き添われ入院した。入院時、陣痛間欠9分、陣痛発作30秒であった。内診所見は子宮口2㎝開大で、少量の羊水の流出を認めた。羊水混濁はなかった。21時30分に子宮口全開大、22時30-分に3,200gの男児を正常分娩で出産した。 第106回 看護師国家試験 午後問題103 104 105 の問題文 |
これは、問に行く前に問題文から複雑でわからなかったんじゃないかしら。
まず、問題文で状況を理解していきましょう。
「Aさん(26歳、経産婦)は夫(30歳)と長女(2歳)の3人で暮らしている。妊娠37週2日、これまでの妊娠経過に異常はない」ここまでは大丈夫だと思います。
「9時に陣痛が開始し、10時に夫に付き添われ入院した」
ここはわかりましたか?「陣痛が開始」した時は陣痛が何分ごとに起こることですか? そうです、「規則正しい陣痛が10分ごと」に起こることです。それを「陣痛が開始した」といいます。この産婦さんは「9時に陣痛が10分ごと」になったんですね。
「入院時、陣痛間欠9分、陣痛発作30秒であった。内診所見は子宮口2㎝開大で、少量の羊水の流出を認めた。羊水混濁はなかった。」
入院時というのは何時頃ですか? そうですね、10時ころです。その時は陣痛間欠(じんつう かんけつ)が9分なっていたんです。ということは9分ごとに陣痛が起こっているわけです。
それで陣痛発作(じんつう ほっさ)が30秒あります。labor painが30秒あり、9分間休んで、また、labor painが30秒来るという状態です。
内診(ないしん:internal examination )はわかりますか?
内診所見(ないしん しょけん:internal examination and finding)では
子宮口が2㎝開大(かいだい:開いているということです)していました。
ということは、赤ちゃんは生まれそうなんですか? そうではないんですか?
まだ、生まれそうではありません。 生まれそうになるには子宮口が何㎝開かなければならないんですか? 10㎝ですよ。 思い出しましたか?
羊水も少し流出(りゅうしゅつ:ながれてでてくることです)していたそうですが、混濁(こんだく:to become muddy)していなかったそうです。
羊水は何色ですか? そうですね、普通は色はありません。でも、赤ちゃんが苦しい状態になると緑色に混濁します。↓
http://ameblo.jp/anzanbaby/entry-10825722142.html外部リンク
そうして経過し、「21時30分に子宮口全開大、22時30-分に3,200gの男児を正常分娩で出産した」そうです。子宮口全開大(しきゅうこう ぜんかいだい)というのは子宮口が何㎝開いているということですか?そうです、10㎝です。
「会陰裂傷は第2度。23時に胎盤娩出し、子宮底の位置は臍高で硬く触れた」というところはわかりましたか?
会陰裂傷(えいん れっしょう:perineal laceration)
胎盤娩出(たいばん べんしゅつ:delivery of placenta)
子宮底(しきゅうてい:fundus of uterus)
臍高(さいこう:level of navel)
これで理解できましたね。
長い問題文では
1 数字に○をつけていきます。
2 病名や症状に○をつけます。
3 家族や仕事など、社会的なことに関係があることにも○をつけます。
次の文を読み、問に答えなさい。 Aさん(26歳、経産婦)は夫(30歳)と長女(2歳)の3人で暮らしている。妊娠37週2日、これまでの妊娠経過に異常はない。9時に陣痛が開始し、10時に夫に付き添われ入院した。入院時、陣痛間欠9分、陣痛発作30秒であった。内診所見は子宮口2㎝開大で、少量の羊水の流出を認めた。羊水混濁はなかった。21時30分に子宮口全開大、22時30分に3,200gの男児を正常分娩で出産した。 第106回 看護師国家試験 午後問題103 104 105 の問題文 |
なれてくると、本当に大事なところはどこかということがわかるようになります。⇒もっと短くすることができると思います。
疲れましたか?読むことはとても疲れることです。しかし、読まなければ、答えることができないんです。
本日はここまでとしましょう。
また、来週。よい週末をお過ごしください。