【看護国試】第95回 死の恐怖を訴える終末期の高齢者へのケアで適切なのはどれか。

みなさん、こんにちは。
さて、みなさんは何で通勤していますか?徒歩通勤?自転車通勤?電車通勤?健康のためにと、自転車通勤している人は自転車の交通ルールを知っていて走っていますか?えっ?「車じゃないし、ルールなんてあるわけない!」と思っているでしょう。が、日本にはちゃんとありますよ。どんなルールかはここであえて書きません。自分で調べた方が覚えるって言われますからね。私はそのルールを知らず、二人乗りで過去に一度警察に止められ、恥ずかしい思いをしました。母国では当たり前のようにルールがなく自転車に乗っていましたが、日本ではそうはいきませんよ。他人に迷惑をかけず、自分も危ない目に会わないために知っておいてくださいね。

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では、昨日の問題の答から

問題 死の恐怖を訴える終末期の高齢者へのケアで適切なのはどれか。
1. いつでも家族と会えるように配慮する。
2. 落ちこまないように励ます。
3. 睡眠薬の使用を検討する。
4. 楽しい話題で会話する。

第95回看護師国家試験 午前問題103

昨日の解答解説
解答 1
解説
1.(〇) いつでも家族と会えるように配慮する。
死の不安や恐怖に対して家族が大きな支えになる。家族にとっても納得のいく看取りができるよう、家族との時間を大切にする。施設でも24時間面会可能な配慮をしている所が多い。
2.(×) 落ちこまないように励ます。
死の恐怖を訴えている終末期の高齢者への看護として、励ましや単に楽しい話題は患者の気持ちに適さない。その人の望む思いに向きあっていくことが重要である。
3. (×) 睡眠薬の使用を検討する。
2と同様に、本人の気持ちや思いを大切にする。容易に睡眠薬を使うことは好ましくない。
4. (×) 楽しい話題で会話する。
死の恐怖はスピリチュアルな訴えであり、楽しい話題で対応できるものではない。まずはしっかり受け止めていくことが大切。

今日は高齢者にとても多い「骨折」についてです。高齢者の骨折には4つの好発部位が存在します。

それは、
・大腿骨頸部骨折(だいたこつ けいぶ こっせつ)↓

http://www9.plala.or.jp/sophie_f/referene/daitaikotu1.html外部リンク

・上腕骨外科頸骨折(じょうわんこつ げかけいこっせつ)↓

http://www.judo-akimoto.com/child_medicine3.htm外部リンク

・脊椎圧迫骨折(せきつい あっぱく こっせつ)↓

http://youtsu.jp/page2-7.html外部リンク

・橈骨遠位端骨折(とうこつ えんいたん こっせつ)↓

http://kotsujikolaw.jp/qanda/2011/04/entry-160.html外部リンク

これらは生活の質を左右してしまう骨折です。高齢者の骨折で恐いのは、一次的に受けた損傷のみならず、入院・安静期間での体力や認知機能の低下です。現在では多くの病院において、早期からのリハビリテーションが適応となります。

大腿骨頸部骨折はとてもよく出てきますので、今回は「脊椎圧迫骨折」を取り上げます。
若者であれば、800キログラムの力で骨折しますが、高齢者では150キログラム以下の力で骨折してしまいます。骨粗鬆症があれば、さらに小さな力で骨折をします。
受傷後1ヶ月くらいの間は骨折部が変形しやすいので、しっかりと固定することが重要になってきます。その間、コルセット、またはギブスを着用し固定をすることによって骨を元に戻すという治療が多いです。
2~4週間、安静にすることが多いです。その間に筋力や体力が落ちてしまうこともあります。背中に筋肉をつけるためのトレーニングや、再び転んで圧迫骨折してしまわないようにバランス感覚を養うトレーニングを行うことも併せて大事になってきます。
ここで問題です。

問題 78歳の女性。一人暮らし。庭で雑草を取っていたとき、急に腰痛が起こり起立不能となり入院した。エックス線撮影で第Ⅰ腰椎圧迫骨折と中程度の骨粗鬆症とが認められ、床上安静の指示が出された。腰痛のため寝返りを打つことも困難であったが、コルセット固定と安静の結果、回復がみられた。
離床開始後の再骨折予防教育として適切なのはどれか。
1. 体幹のひねり程度は差し支えない。
2. 歩行時はコルセットを装着する。
3. 裾の長い寝衣で下肢を保護する。
4. バランス感覚保持のため杖はなるべく使わない。

第92回看護師国家試験 午後問題27改訂

また、明日。