【看護国試】レビューブックから削除されている3つの内分泌疾患とは?その3「褐色細胞腫」

 

前回の続きです!

 

これまでに何度質問受けたかわかりません。

 

「調べようとしたらレビューブックに載ってないんです。」

 

数年前まで掲載されていた疾患が最近のものには載っていないもの結構あるんですよね。

 

問題の中で選択肢の一部として出てくるものが多いですが、回答になるものもあるので、取り上げていきたいと思います! 

 

 

今回は褐色細胞腫です。

 

 

 

 

第88回 患者の訴えと疾病との組合せで誤っているのはどれか。

  • 1. 「夏でも寒い」 ─ 粘液水腫
  • 2. 「血圧が低い」 ─ 褐色細胞腫
  • 3. 「舌が大きい」 ─ 末端肥大症
  • 4. 「胴体が太い」 ─ クッシング病

 

 

 

 

 

解説

 

 

正解は「2」です。

 

 

 

 

解説

1. 「夏でも寒い」 ─ 粘液水腫
甲状腺機能低下症では、眼瞼浮腫や下腿浮腫などの粘液水腫が症状として現れます。その他、特徴的な症状のひとつに耐寒性低下があります。
 
2. 「血圧が低い」 ─ 褐色細胞腫
褐色細胞腫は副腎髄質の腫瘍です。カテコールアミンが過剰に分泌することで、高血圧や高血糖、頻脈、体重減少などの症状があります。めったにみられる腫瘍ではないんですけどね。
 
3. 「舌が大きい」 ─ 末端肥大症
成長ホルモンが過剰に分泌されることで、鼻や口唇、舌、声帯の肥大によって嗄声や末端肥大症が起こります。
 
4. 「胴体が太い」 ─ クッシング病
クッシング症候群では、コルチゾール、アンドロゲンの分泌過剰によって高血圧、高血糖、脂質異常などの症状があります。中心性肥満となるため、胴体は太くなります。