【看護師国家試験】小児看護学①食物アレルギーの児童がアナフィラキシーショックを発症した場合の適切な対応とは?

今日は午後から3名の学生さんが頑張っていました。

主な内容は、

小児看護
・急性症状にある小児とその看護

などを交えて過去問解説を行っていきました。


問題の一例を…
皆さんはどのように考えますか?
答えの暗記ではなく、それぞれの選択肢も理解できていくといろんな知識の繋がりになっていいと思います。


第103回
食物アレルギーのある8歳の児童がアナフィラキシーショックを発症した場合の対応として適切なのはどれか。

1. 水分の補給
2. 抗ヒスタミン薬の内服
3. 副腎皮質ステロイドの吸入
4. アドレナリンの筋肉内注射



解説
1. アナフィラキシーショックでは、末梢血管が拡張することによる血圧低下や、気道粘膜における浮腫によって呼吸困難が生じてしまいます。
 また、ショック状態により意識レベルも低下するので、ショック時の飲食は大変危険です。×

2. ショック時なので、禁飲食なのは同じです。内服はできません。
 そして、内服では効果発現するまでに時間がかかりすぎてしまいます。×

3. ステロイド吸入は気管支への局所的な治療法です。
 全身投与する場合には、静脈内注射にて施行されます。×

4. アナフィラキシーショック(I型アレルギー)では、大量のヒスタミンによって末梢血管が拡張している状態です。
 すぐに末梢血管収縮(血圧上昇作用)や気管支拡張作用のあるアドレナリンを筋肉内注射をして、血圧上昇をはかっていきます。 ◎